睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

羊・夜空イメージSASはご存知ですか? SASとは、スリープ・アプネア・シンドローム[SAS*Sleep Apnea Syndrome]日本では、”睡眠時無呼吸症候群”と呼ばれています。

睡眠時無呼吸症候群とは、気道の閉塞などの原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。

睡眠中には上気道筋肉の緊張の緩みがみられ、こうして狭くなった気道に空気が通るといびきが発生します。さらに筋肉が弛緩して上気道が完全に閉塞すると呼吸が止まってしまいます。このため窒息したのと同じ状態になり、血中の酸素濃度が低下します。やがて、無呼吸は激しい呼吸の再開とともに終ります。 この呼吸の停止と再開が、多い人では一晩に数百回起り、眠っている脳に無意識の覚醒をもたらし、このために充分な睡眠が妨げられるのです。また、無呼吸による低酸素血症が、心臓などに負担をかけます。

睡眠時無呼吸症候群は決してまれな病気ではありません。一般人口の2%に認められるといわれ、小児にもおこります。とくに太っている人、首が短く太い人、あごが小さい人、舌や軟口蓋が肥大している人はなりやすいといわれます。
通常の呼吸イメージ ●気道が開いている ●空気が肺に自由に流れる 睡眠時無呼吸症候群 ●気道が閉塞 ●空気の流れが妨げられる

重症睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠時無呼吸症状の代表的な症状グラフ

重症睡眠時無呼吸症候群の合併症

重症の睡眠時無呼吸効候群では、動脈硬化が進み、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞の発症が正常人の4倍くらい多いといわれます。

睡眠時無呼吸症候群患者の非致死的心筋梗塞と脳梗塞の累積発症率

(MarinらLancet 365巻 2005年による)

検査

検査風景

当院では、外来で問診や簡単な検査をし、睡眠時無呼吸症候群の疑われる方には日程をご相談し、一泊入院して終夜睡眠ポリグラフ検査を受けていただきます。この検査では、脳波や心電図、胸部の動き、血中の酸素量などの検査端子を体にとりつけて一晩寝ていただき睡眠の深さや質、睡眠中の呼吸状態などを検査して、重症度や治療方針などを決定します。

治療

歯科装具(マウスピース)

CPAP(シーパップ)療法

減量

肥満が原因の睡眠時無呼吸症候群の場合、減量によって睡眠時無呼吸症候群が改善、ないし完治します。
当科では専門の栄養士による減量指導が可能です

歯科装具(マウスピース)

軽症の場合、下あごを前方に突き出させるように工夫したマウスピースをつけて寝ると気道が広がり、いびきや無呼吸が消失することがあります。

外科的手術

肥大した扁桃腺やアデノイドなどの耳鼻科的な疾患が原因の場合は、手術により症状が消失することがあります。

CPAP(シーパップ)療法

中等症・重症の方は、就眠中、鼻にマスクを着けて空気を送り込み、気道の閉塞を防いで無呼吸を無くするCPAP療法が第1選択で、もっとも効果的です。