大腿骨頚部骨折

1)概要(大腿骨近位部骨折とは)

高齢者に発生する骨折で頻度の高いものです。転倒やベッドからの転落などで容易に発生し、股関節周囲の痛みのために歩行困難となります。骨折部位により頸部骨折(内側骨折)と転子部骨折(外側骨折)とに分かれます。

骨折

骨折写真

骨折

骨折写真

2)検査法

X線検査:
多くの場合、これで診断がつきます。
MRI検査:
X線検査ではっきりしないが、それでも骨折が疑われる場合に行います。

3)治療法

本人・家族の同意が得られ、合併症の問題が少ない場合に、早期離床目的に手術を行います。

  • @手術療法
    • ●骨接合術(DHS、γ-Nail、ハンソンピン)
      • 骨折観血的手術【DHS】

        @骨折観血的手術【DHS】
        (大腿骨骨接合術)

        骨折観血的手術【γ‐nail】

        A骨折観血的手術【γ‐nail】
        (大腿骨骨接合術)

        ハンソンピン

        B骨折観血的手術【ハンソンピン

      • 骨折部を整復した状態で金属を用いて固定します。固定材料には様々な種類があり、骨折の形態により選択します。
        短時間ですみ、出血は少量です。多くの場合、翌日から離床を開始します。
    • ●人工骨頭置換術
      • B人工骨頭挿入術

        B人工骨頭挿入術
        (人工骨頭置換術)

      • 内側骨折で転位(骨折部のずれ)が大きい場合は、骨頭を温存することができないので、人工物に換える手術を行います。
        骨接合術に比べ手術時間は長くなり、出血量も多くなります。多くの場合、2日後から離床を開始します