ESD(内視鏡的粘膜下層切開剥離術)
ESD(Endoscopic Submucosal Dissection)は病変の周囲の粘膜をITナイフなどのデバイス(内視鏡で使う電気メス)を使用し、内視鏡的に腫瘍の周囲を切開した後、粘膜下層を直接剥離し病変を切除する方法で病変を一括切除出来る確実な内視鏡治療です。
ESDの適応
大きくても浸潤が粘膜層(粘膜の浅い部分)にとどまっている早期癌で、転移病巣がないと推定されるものがESDの適応となります。
治療方法
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- 病変の観察
- 腫瘍部分と正常部分の境界を確実に観察します。
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- マーキング
- 腫瘍を確実に切り取るために、腫瘍の周りに切除範囲のマーキングをします。(図1)
マーキングをした部位の粘膜下層に液体を注入し浮き上がらせます。 (図2)
※粘膜下層に局注することにより筋層までメスの刃が入らないようになり、安全に粘膜切除を行うことができます。
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- 切開
- マーキングした部位の外側を切開していきます。切開することで一括で切除する範囲の決定となります。(図3)
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- 剥離
- 腫瘍を切除していくため腫瘍の下に適時液体を注入し浮き上がらせます。腫瘍部分を削いでいくような状態で剥離していきます。(図4) 切除完了後 取り残しはないか、出血はないか、などを観察し、問題がなければ終了となります。
治療の流れ
ご理解とお願い
病変部の大きさ・形・粘膜切徐部分の血管性状などによっては、まれに合併症(出血・穿孔)を起こすこともあります。
出血などの合併症が生じないよう、また生じた場合でもすぐに対処・治療できるよう、ご本人も各種条件・生活制限の条件が厳守できる方が対象となります。
注意事項(ESD終了後)
- アルコールは2週間は禁止となります。
- 力仕事や腹圧のかかる仕事、激しい運動(ゴルフなど)も2週間後からにしましょう。
- 長時間の車の運転や長期の旅行は、治療後2週間程あけてからにしましょう。
- タバコは2週間控えて下さい。
- シャワー浴は翌日から開始して構いません。入浴は3日後からになります 。
- 食事の制限があります。流動食から始め、徐々に普通食に戻していきます。
禁忌
- 抗凝固剤を内服している方はESDは原則出来ません。
- ※心疾患・脳疾患等で抗血栓剤・抗凝固剤を内服している方は数日間中止していただきます。
- ※現在治療中の場合、必ず医師に相談して下さい。



