肝臓疾患とは
肝臓は、基礎代謝の約25%を担っています。また、アルコールの約90%を処理し、他の毒物の解毒なども行っています。
肝臓病の初期はだるいくらいで症状はほとんどでません。「肝臓そのものが痛い」ということもほとんどありません。
これは、肝臓が人間の臓器の中で特に強い臓器だからです。「最近非常に疲れやすい」「身体がむくむ」という場合肝臓の病気かもしれません。早めに肝機能検査を受けられよう、お勧めします。
原因感染経路・発症原因
- @ウイルス性
- A型肝炎 ウイルス・・・・・ウイルスが潜む生の魚介類等の摂取
- B型肝炎ウイルス・・・・・血液・体液を介した感染
- C型肝炎ウイルス・・・・・血液で感染
- A生活習慣
- 生活習慣 ・・・・・・・・・肝臓に脂肪が蓄積したもの。
代表的な肝臓疾患(種類)
【急性肝炎】
急性肝炎とは
主に肝炎ウイルスの感染(A型肝炎ウィルス、B型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルス)や薬剤等が原因でおきる急性の肝機能障害を呈する病気です。急性肝炎はほとんどの場合、数ヵ月で症状はおさまります。
劇症肝炎になると意識レベル低下などが出現し集中治療が必要になりますので大学病院等での治療になります。
<症 状>
- 風邪のような症状
(全身倦怠感、発熱、頭痛、関節痛、悪心、食欲不振、右脇腹痛など。)
<診 察>
- 肝細胞内の酵素であるALT(GPT),AST(GOT)の著明な上昇
- 黄疸の指標となるビリルビン値が上昇します。これらの数値の上昇
<治療法>
- 安静が治療の基本です。食欲がないときにはブドウ糖中心の点滴を行う事もあります。
【慢性肝炎】
慢性肝炎は肝臓での炎症が6ヶ月以上にわたって絶え間なく続いている状態をいいます。肝臓病の中で一番多いのがこの慢性肝炎で、一部は肝硬変へ進むことがあります。B型またはC型肝炎ウイルスの感染によるものが大部分です。
<症 状>
- 全身のだるさ
- 食欲不振
- むかむか、吐き気
- 黄疸等
B型肝炎
B型肝炎ウイルス(HBV)の感染によって起こる肝臓の病気です。病気が進行し、肝硬変→肝がんへ進展する可能性があります。
<治療法>
- インターフェロンを用いた治療法
- 抗ウイルス薬を用いた治療法
C型肝炎
C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって起こる肝臓の病気です。
病気が進行し、肝硬変→肝がんへ進展する可能性があります。
<治療法>
- インターフェロンを用いた治療法(インターフェロンのページへ)
- 肝ひ護療法(ウルソ、強ミノなど)
自己免疫性肝炎
自己免疫機序によって、生じる肝炎です。80%以上は女性です。
<治療法>
- 薬物療法(ステロイドなどの免疫抑制薬)
原発性胆汁性肝硬変(PBC)
- 自己免疫機序によって肝臓の中の細い胆管(肝臓でつくられた胆汁の流れる管)が慢性炎症により壊され、胆汁うっ滞を引き起こす病気です。
<治療法>
- ウルソ錠やベザフィブラートなど
【肝硬変とは】
肝炎などの肝障害の為に、肝臓が何度も繰り返してダメージを受けるとそれがまた修復されるという過程を繰り返していくうちに組織の線維化が生じて肝臓全体に広がり、肝臓の表面がでこぼこと豹変してしまいます。この状態を肝硬変といいます。肝硬変になると、肝臓に酸素を運んでくる血液が減り肝臓の働きが弱まってきます。
<症 状>
- 黄疸
- 腹れ
- 食道胃静脈瘤
- 肝性脳症
<治療法>
- 肝栄養療法
夜食療法(Late Evening Snack)
1日に摂取する総カロリー量が増えないように、朝、昼、夕の食事を少しずつ減らして、夜食事を追加し1日4回食事を摂るようします。夜食療法を行うと夜間のエネルギー不足がなくなり、栄養状態が改善されます。当院では栄養剤を飲用しています。 - 薬物療法
- 合併症の治療
肝癌とは
肝臓から出現した原発性肝癌と他の臓器の癌が肝臓に転移した続発性肝癌(転移性肝癌)があります。
<治療法>
- 外科的肝切除
- 経皮的エタノール局注療法(PEIまたはPEITと略)
- ラジオ波凝固療法(RFAと略)
- 肝動脈塞栓療法(TAEと略)などがあります
※肝がんの部位、個数、肝機能に応じて上記の治療を選択します。
肝性脳症とは
肝臓の機能低下による意識障害です。肝硬変が進行した場合や劇症肝炎などの重篤な肝障害によって引き起こされます。
<治療法>
- 内服薬を投与したり、特殊アミノ酸製剤などの注射薬を投与したりします。
【脂肪肝とは】
肝臓内に脂肪が異常に蓄積した状態をいいます。主な原因としては、お酒の飲みすぎ、食べすぎによる肥満性、糖尿病などの内分泌の異常などがあげられます。脂肪肝の一部は脂肪性肝炎を引き起こし肝硬変へ進展するものもあります。
<症 状>
- 全身のだるさ
- 食欲不振
<治療法>
- ダイエット



