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PEGとは

PEG模式図

図1

PEG(Percutaneous(経皮的)Endoscopic(内視鏡的)Gastrostomy(胃瘻造設術))とは、口から食事のとれない方や食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方などに、内視鏡を使って胃に小さな穴を造り、カテーテルを通して直接胃から栄養が摂れるようにする手術のことです。
PEG(図1参照)は、鼻から胃へチューブを挿入して栄養を補給する鼻腔栄養や、高カロリーの点滴を24時間連続で行うIVH(中心静脈栄養)に比べ、安定した栄養管理が可能と言われており、手術時間も短時間で、不要となれば穴を塞ぐことも可能です。

対象

対象となる方は、高齢で基礎疾患を有し、低栄養状態の患者に作ることが多いので、細心の注意を払って施行しています。
造設後は栄養剤注入が軌道に乗るまでは数日を要します。
完成後は消毒の必要もなく、素手で扱え、そのまま普通に入浴も可能です。

適応

  • 経腸栄養(咀嚼・嚥下が難しい場合)としての胃瘻造設(脳血管障害・認知症などのため自発的に摂食できない例や神経筋疾患などのため嚥下不能または困難例、咽喉頭・食道・胃噴門部狭窄例など)
  • 誤嚥性肺炎をくり返す例
    (摂食できてもしばしば誤嚥する例や経鼻胃管に伴う誤嚥)
  • 幽門狭窄や上部小腸閉塞に対する減圧目的
    *日本消化器内視鏡学会のガイドライン抜粋

手術時間

約20分〜30分で終了する患者さんに負担の少ない手術です。全身麻酔の必要がないので患者さんに対しても負担が少なくてすみます。

手術後のケア

手術後は、約2週間を経過すればピアスの穴のようにおなかの穴(瘻孔)が完成し、傷の状態ではなくなります。瘻孔(ろうこう)周辺を常に清潔に保ち、自然乾燥をさせていれば、消毒やガーゼをあてる必要はなく普段どおり入浴もできます。定期交換で長期にわたる使用も可能。観察を怠らなければ、大きなトラブルになることはありません。

PEGのメリット

  • 口から食事がとれない人でもPEGを用いれば、おなかの口(胃瘻)から十分な栄養補給が可能。鼻からの栄養補給に比べて、吐いたりムセたりしにくくなるので、肺炎(誤嚥性肺炎)になる危険性も減り、口から食事をとる訓練もしやすくなります。
  • PEGは、異和感が少なく、患者さんがチューブを抜く危険性が減り、患者さんの苦痛が少なくなります。また、胃瘻チューブが入っていることが目立たず、服を着れば外見からは全く分かりません。
  • PEGによる栄養注入は、普通の食事と同じように胃腸を使うので、ケアの基本を守っていればトラブルの危険も少なく、ご家族や介護者の負担は緩和されます。