内視鏡的止血法

出血している血管の部位に純エタノールや高張液などの止血剤を注入したり、クリップを用い止血部位を摘んで止血したり、また止血部分を焼灼して止血する方法があります。

この治療により以前は開腹術が必要であった症例の大部分が内科的に(内視鏡下にて)治療できるようになりました。

  1. 消化管出血の定義
    ●上部消化管出血・・・・・・口腔内から胃・十二指腸での出血
    ●下部消化管出血・・・・・・小腸(トライツ靭帯以降)から大腸・肛門での出血性胃炎
        症状・・・・・・ショック・吐血・下血
  2. 消化管出血の主な原因
    ●上部消化管出血
    食道静脈瘤、食道炎、マロリーワイス症候群、食道癌、胃潰瘍、胃炎(出血性胃炎、AGML)、胃腫瘍(胃癌、筋原性腫瘍、悪性腫瘍転移も)十二指腸潰瘍、胆管・胆嚢・膵臓の腫瘍、Vascular ectasia
    ●下部消化管出血
    小腸腫瘍(良性、悪性)、メッケル憩室、クローン病、小腸潰瘍大腸潰瘍、大腸憩室、大腸癌、潰瘍性大腸炎、痔核、 Vascular ectasia
  3. 内視鏡的治療法の紹介
    ●局注法
    @純エタノール局注療法
    A高張Na-エピネフリン液 (HSE) 局注療法
    ●機械的閉鎖局注療法
    Bクリップ法
    Cバルーン圧迫法D結紮法(EVL法など)
    ●熱性凝固法
    Eアルゴンプラズマ凝固法 (APC)
    Fヒートプローブ法 (Golden Probe)

■ 純エタノール局注療法

純エタノール局注療法

症例1

病名:出血性胃潰瘍

部位:胃体上部後壁

治療法:エタノール・HSE局所注併用

■ 高張Na-エピネフリン液(HSE)局注療法

高張Na-エピネフリン液(HSE)

■ クリップ法

クリップ法

症例2

病名:十二指腸潰瘍

部位:十二指腸幽門側

治療法:クリップ法

症例3

病名:出血性胃潰瘍

部位:胃角小湾

治療法:クリップ法

症例4

病名:出血性十二指腸潰瘍

部位:十二指腸

治療法:HSE+クリップ法

■ バルーン圧迫法

詳細なし

■ 結紮法(EVL法など)

結紮法

症例5

病名:食道静脈瘤(破裂)

部位:食道

治療法:EVL法

■ アルゴンプラズマ(APC)凝固法

アルゴンプラズマ

症例6

病名:胃癌

部位:胃

治療法:アルゴンプラズマ(APC)凝固法