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がん診療のご案内

Cancer Oncology

放射線治療・ハイパーサーミアセンター 装置

当院の放射線治療装置

外部照射治療

当院では、2014年に高精度放射線治療装置のトモセラピーを導入しました。

トモセラピーの特徴

  1. 強度変調放射線治療(IMRT)
    強度変調放射線治療とは、コンピュータの技術を駆使して、病巣に対して放射線の強度を変化させながら理想的な線量を照射する治療法です。また近傍の正常組織に対し、極力放射線の影響を抑えることができるので副作用の軽減につながります。トモセラピーは、強度変調放射線治療の専用機ですが、従来と同じような照射法も可能で、医師によって最適な照射法が選ばれます。
  2. 定位放射線治療(STI)
    定位放射線治療とは、病巣に対し多方向から放射線を集中させ照射する法です。周囲の正常組織に当たる線量を極力減少させることを目的としています。
  3. 画像誘導放射線治療(IGRT)
    治療の直前に必ずCTを撮影し、照射部位を確認することにより位置のズレをなくしてより正確な治療が行えます。
  4. 一度に複数の病変や縦に長い病変にも対応
    従来では、複数の病変を一度に照射することは難しく、一箇所ずつ治療を行っていました。そのため治療時間が長くかかってしまいました。また縦に長い病変ではつなぎ合わせて照射を行っていましたが、つなぎ目部分が過線量になったり線量不足になったりしていました。トモセラピーではこのような病巣に対しても一連で治療が可能であり、時間短縮による患者負担の低減や安全で正確な治療ができるようになりました。
  5. 前立腺がんの治療

    乳がんの治療

    前立腺がん

    乳がん

    多発性骨腫瘍

温熱療法(ハイパーサーミア)

温熱療法は、電磁波を使って病巣を温めることにより治療を行う方法です。がん組織は正常組織に比べて熱に弱いことが証明されており、41.5~44℃程度の温度で死滅します。これを利用した治療法がハイパーサーミアです。

がんは体の表面から深い臓器に至るまで、ほとんどの組織にできる病気です。高周波エネルギーを巧みに利用することによって所定の温度(41.5℃以上)に加温することができます。正常細胞は血管の動きによって放熱し、細胞は守られますが、がん細胞は血流不足なため、蓄熱しやすく高温が保たれ、死滅することになります。

温熱療法の適応外となる場合

  • ペースメーカを入れている場合
  • 肥満や皮下脂肪が厚い体型である場合
  • 治療は背臥位・腹臥位・座位のいずれかで行い、この姿勢を60分保持出来ない場合
  • 小児または妊婦である場合

※体内に金属がある場合はご相談ください。

ハイパーサーミアの併用療法

ハイパーサーミア併用療法は旧来から外科療法、放射線療法、化学療法が活用されてきました。近年、免疫療法との併用もエビデンスが示され始めています。

ハイパーサーミア併用療法の詳細

現在、ハイパーサーミアの併用療法の組み合わせは外科療法、放射線療法、化学療法および免疫療法があり、その効果は次のようになっています。

外科療法との併用

腫瘍が大きく周囲の重要な臓器に浸潤している手術困難な場合、腫瘍縮小の目的として術前治療としてハイパーサーミア+放射線療法+化学療法が適用されます。

放射線療法との併用

ハイパーサーミアが放射線治療によるがん組織のDNAの損傷からの回復を阻害します。さらに加温による温度上昇によりがん組織内の酸素分圧が高くなり放射線の治療効果が高まります。

化学療法との併用

ハイパーサーミアによる温度上昇が腫瘍細胞内に多くの薬剤を取り込み、抗腫瘍効果の増強が認められます。これにより抗がん剤投与量の低減も可能となります。

免疫療法との併用 (現在、当院では免疫療法を実施していません)

ハイパーサーミアによる温度上昇が、がん細胞の抗原提示機構を増強し、樹状細胞やリンパ球が、がん抗原を認識しやすくなります。さらにリンパ球やNK細胞などの免疫担当細胞も増加します。

前立腺がんの125I密封小線源治療

放射線を出す小さな線源(カプセル)を前立腺内に挿入して埋め込み、前立腺の内部から放射線を照射する治療法です。線源にはヨウ素125という放射性同位元素が密封されています。

埋め込む数は50個~100個程度で患者さんによって異なります。埋め込む位置は、あらかじめコンピュータを用いて、尿道や直腸などの他の臓器への影響が最小で治療効果が高い場所を選びます。

線源から放出される放射線は徐々に減少し、1年くらいでなくなります。カプセルは永久に前立腺に残りますが、問題はありません。

放射線を前立腺内に集中して照射する治療法であるため大きな効果が期待できます。周りの尿道や直腸への影響も少ない治療法です。また、治療後の性機能も手術に比べ維持できると言われています。

長 所

  • 治療そのものは2時間程度ですむため、患者さんの身体的負担や治療のリスクが少ない。
  • 入院期間も4日間程度で短く、すぐに社会復帰が可能。
  • 治療効果は手術や外照射療法と同程度。
  • 性機能障害や尿失禁などの副作用が手術に比べて少ない。

短 所

  • ヨウ素125の半減期の関係から体内で照射される期間が長いため、尿路 症状(主に、排尿困難、頻尿、切迫感、少ないですが排尿痛、尿失禁、血尿)などが長引く(6-8ヵ月)場合がある。
  • ヨウ素125のエネルギーが低いため術者や介護者への影響は少ないが、一定期間は周りへの配慮が必要になる。

塩化ラジウム(Ra-223)注射液を用いる内用療法

当院では、平成29年2月より塩化ラジウム(Ra-223)注射液を用いた内容療法を開始しました。

このラジウム-223には、骨の成分であるカルシウムと同じように骨に集まりやすい性質があり、注射で体内に送られると、代謝が活発になっているがんの骨転移巣に多く運ばれます。そして、そこから放出されるアルファ線が、骨に転移したがん細胞の増殖を抑えます。こうした作用によって、骨転移した去勢抵抗性前立腺がんに対して治療効果が期待できます。

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