技術部紹介
Co-medical Dept.
薬剤科
薬剤科は、『病人のための病院』という当院の理念に基づき、調剤、服薬指導、病棟業務、チーム医療への参加、医薬品情報管理業務など、さまざまな業務を行っています。
安全にがん化学療法が遂行されることにも力を入れており、各種プロトコールの管理・無菌調製・患者様への指導まで幅広く関わっていきます。
医師・看護師・その他の職種とともに医療チームの一員として、患者様が安全で効果的な薬物治療を受けられるように活動しています。
保険薬局の方へ
当院では外来がん化学療法において、連携充実加算対象患者様に化学療法情報提供書を交付しております。
薬局でのレジメンを活用した薬学的管理などの評価にご活用ください。
服薬指導や電話による経過フォローにより病院への情報提供が必要と判断される場合はトレーシングレポート等による報告をお願いいたします。
ご不明点がありましたら、下記へご連絡ください。
FAX:092-291-3028(薬剤科直通)【受付時間:平日9時~17時】
一般名処方の導入について
平素より当院の処方箋を応需いただきましてありがとうございます。
この度、当院では一般名処方による院外処方箋交付を下記の通り開始させていただきます。
運用開始日
2022年12月13日
対象医薬品
厚生労働省「処方箋に記載する一般名処方の標準的な記載(一般名処方マスタ)について」に記載されている当院採用医薬品
当院への情報提供
一般名処方により調剤した薬剤の銘柄等の情報提供は「お薬手帳による確認」とさせていただき、FAX等でのご連絡は不要といたします。なお、患者さまには受診時にはお薬手帳を持参するようご指導ください。
スタッフ紹介
- 薬剤師
- 18名
- 認定実務実習指導薬剤師 2名
- 日病薬 病院薬学認定薬剤師 4名
- 事務クラーク
- 2名
(2022年1月現在)
業務内容
調剤業務(内服薬・外用薬・注射薬)

当院は内服薬・外用薬合わせて約750品目を採用し、医師の処方箋に基づいて調剤を行います。
調剤を行う前に用法・用量・相互作用・副作用など、お薬が安全かつ有効に使用されているかのチェックも行います。また、患者様の必要に応じて一包化を行い、患者様が服用しやすくなるように工夫しています。
当院の外来患者様へは院外処方箋を発行しており、一部のお薬以外は、院外の調剤薬局でお薬をもらって頂いています。お薬に関するご相談は随時受け付けておりますので、お気軽にお申し出下さい。
注射薬は約650品目採用しており、医師の処方に沿って、薬剤を患者様毎・1セット毎にセットを行い調剤しています。注射薬の調剤時も、用法・用量・投与経路・配合変化と確認を同時に行います。
無菌製剤調製(抗がん剤・高カロリー輸液)
薬剤科では高カロリー輸液、抗がん剤を無菌調製しています。
高カロリー輸液は投与日の朝にオーダーの最終確認を行い、グリーンベンチにて調製を行います。
抗がん剤は投与日に医師からの調製の許可が出次第、安全キャビネット内で調製を行います。
調製者の身体や衣服への抗がん剤の飛沫汚染を防止するために、ガウン・手袋・マスク・キャップを着用しています。また、一部閉鎖式器具を用いて暴露対策を行っています。そして、安全な薬の提供ができるように複数のチェック体制をとり、細心の注意を払って調製を行います。

製剤業務(院内製剤)
必要に応じて、病院独自の薬剤を調製しています。
医薬品情報管理業務(DI業務)
お薬の使用方法・副作用など最新情報を収集・管理しています。情報は日々更新されていき、膨大な量になりますが、お薬を安全で適正に使用するためには欠かせないものです。いつでも必要な情報を提供できるよう整理・管理しています。医師・看護師へ情報提供を行うのはもちろんですが、患者様からのお薬に関する疑問点にもお答えしています。院外広報誌「いち・にの・さんしん」では2号に1度、「薬の豆知識」を掲載しています。日常生活に役に立つ情報を提供できるよう活動しています。医薬品情報管理室には膨大な量の資料があり、分類別に情報を整理しています。必要に応じて、お薬の情報を院内に公開しています。

病棟業務
持参薬管理
入院時に持参薬(服用中のお薬)、アレルギーの確認、服用状況の把握を行います。
持参薬を当院の採用薬へ変更する場合は同効のお薬について医師へアドバイスします。
服薬指導
新たに処方があった場合は用法・用量、持参薬を含めた服用中の薬剤の重複、相互作用の確認を行います。その上でベッドサイドへ伺い、お薬の飲み方・効果・注意点などを説明します。その後も患者様へのフィードバックや検査データの確認などを通じて副作用モニタリングを行っています。医薬品管理
薬歴管理は電子カルテを利用して行い、他職種との情報を共有しています。患者様が安心してお薬による治療を受けられるよう、医師・看護師・その他の職種と連携をとりながら活動しています。お薬に関する不安や疑問などがありましたら、お気軽にご相談ください。
カンファ・回診への参加
カンファレンス・回診の参加などチーム医療の一員としての活動も行っています。
化学療法
全ての抗がん剤の調剤・指導を行っています。あらかじめ、投与予定の患者様の情報を把握し、治療内容の確認を行います。投与前には検査値、副作用を確認し、必要に応じて医師・看護師と投与量の変更等について相談します。病棟薬剤師または外来担当薬剤師が当院作成の資料や製薬会社の資料を用いて、投与スケジュール・飲み合わせ・副作用について指導をしています。外来では特に、感染予防や一部の薬剤使用時の保湿の必要性など日常生活で注意することも説明しています。
外来化学療法
外来の患者様の調剤・指導は外来化学療法室にて行います。 不安・不明な点があればいつでもお声かけください。
プロトコール作成
安全な化学療法を目指し、医師・看護師と連携して、副作用予防薬も含めたプロトコールの作成を行っています。
チーム医療への参画
薬剤科から、各診療科のチーム医療や々な委員会へ参加し、医師や看護師など他職種の職員とも連携を計っています。
緩和ケアチーム
痛みなどを含めた患者様の身体的・精神的な苦痛を和らげるため、チーム医療や乖離に参加し、医療用麻薬を中心とした薬剤の適正使用に取り組んでいます。
ICT(Infection Control Team )感染制御チーム
感染制御や抗生剤の適正使用に取り組むため、薬剤師も薬の専門家としてICT委員会・回診に参加しています。

NST(Nutrition Support Team) 栄養サポートチーム
低栄養など、栄養管理が必要な患者様などの栄養状態を管理するため、薬剤師も薬の専門家としてNST委員会のカンファレンス・回診に参加しています。

集団教室
当院作成のパンフレットを用いて内服薬の種類やインスリンについて説明します。インスリンは練習キットを用いて使用方法を実際に体験していただきます。また、低血糖時の症状・対処法の指導も行います。
当院作成のパンフレットを用いて内服薬の種類・頓服薬の使用方法、食べ物や飲み物との食べ合わせや飲み合わせの注意などを説明します。
薬剤師育成

新人薬剤師育成
当院の薬剤師として入職すると、次のようなスケジュールで業務が進んでいきます。

学会・研修への参加
スキルアップのため各種学会や研修にも参加しています。
お薬の豆知識集
これまでいちにのさんしんで掲載された内容になります。