検査紹介
Examination Info
術中迅速検査
術中迅速検査
検査目的
通常の病理組織診断では、組織の採取から1日以上の時間が必要です。
手術などで、術中に採取された組織の診断結果が短時間で必要なとき、利用される組織検査方法です。原則として予約が必要です (予約は主治医または執刀医が事前に病理医に申し込む)が、術中に緊急に必要となる場合もあり、病理検査室では病理医と技師が、常時対応しています。
目的
- 良・悪性の診断
- リンパ節転移の有無
- 臓器の切除範囲や術式の変更などを決定する
検査時間
検体が提出されてから約15~20分で結果を報告します
検査方法・手順
- 手術室から採取された組織検体が病理検査室に提出される
- 標本作製・・液体窒素で組織を凍らせ、超低温の状態(-23℃前後)でクリオスタットという機械で組織標本を作製する。迅速にHE染色をおこなう。
- 病理医が鏡検し、結果をインターホンにて直接術者に報告する。
検体の種類
腫瘍、リンパ節、その他術中に組織診断を必要とする組織すべて
写真
用語解説
- クリオスタット
- 組織検体を採取直後に病理診断用標本を作製するために使用する機械。超低温(-23℃前後)で検体を薄切することができる。
- HE染色
- ヘマトキシリン・エオジン染色。病理診断で通常用いられる染色法。