検査紹介
Examination Info
チェーン尿道膀胱造影検査

チェーン尿道膀胱造影検査
尿の漏出を防止する膀胱を支えている筋肉(骨盤筋群・括約筋)の状態、膀胱・尿道が垂れ下がっていないかを調べる検査です。
尿道に金属の鎖(チェーン)をいれ、膀胱内に造影剤1)を入れたまま撮影します。
女性の尿失禁2)の原因として膀胱から尿道への移行部が下がり、角度が広くなっている場合があります。
女性は尿道が短いので通常の造影では角度がわかりにくい為、尿道にチェーンを挿入したまま撮影し、後部尿道膀胱角(図のα角のこと)や膀胱下垂の有無を診るX線撮影検査です。
検査部位によって検査目的が異なります。
- 膀胱・尿道が垂れ下がっていないか
- 後部尿道膀胱角(図のα角のこと)の評価
■以下の手順で検査をします。
- 下着をはずして、検査衣に着替えていただきます。
- 台にあお向けで寝て、チェーンカテーテルを入れて、造影剤を最大尿意までいれます。(最大300mlまで)
- 立って撮影します。正面と側面(横向き)を撮影します。
- 次に下腹部に力をいれた状態で正面と側面を撮影します。
- 撮影が終了したら、写真を確認してチェーンを抜きます。

平静時(正面)

腹圧時(正面)
- 白い楕円部分が膀胱になります。
- 白い糸状のものが尿道(チェーン)の部分になります。
- 下腹部に力を入れた時(腹圧)の像と力を入れていない時(静的)の像を撮影し、比較していきます。
- 同じ位置で撮影を行いますので、動かないように指示しますのでご協力をお願いします。
- 妊娠されている方、またはその可能性のある方はお申し出ください。
- 造影剤は尿と一緒に出てますので、検査終了後は水分を充分に摂取してください。