検査紹介
Examination Info
CT検査(コンピュータ断層撮影)

X線血管造影撮影装置
人体(物質)の内部の臓器はそれぞれ異なった密度(X線の透過の違い)を持ち、X線を吸収する割合が異なります。一定量のX線が照射される(照射しながら回転)と、透過の過程での吸収量が異なるので、体内から透過後の残余しているX線量も異なります。
このX線量を計算し体内を輪切りにした画像を示したものがCT検査1)です。
- 存在診断:CTにより身体の輪切り画像を取得し、病巣の形状・大きさ・位置を容易に把握できます。一般撮影では判断しがたい病巣の存在を確認する為の検査です。
普通のX線撮影(図1)は、影絵のようなものといえます。この場合たとえ病巣が写っていたとしても、病気(病巣)の形状・大きさ・位置(体の前後関係)が判断できないことがあります。それに対してCT画像では、形状・大きさ・位置が容易に把握することができます。 - 質的診断:どのような病気なのか(診断)を判断する為の検査です。造影検査と併用することが多いです。
→右腎臓腫瘤性病変は①の単純像ではわかりにくいですが②の造影早期画像で腎実質より白い画像に染まっています。また、③造影遅延画像では僅かに腎実質よりグレーになっています。
→左水腎症は①の単純画像では若干グレーの画像ですが、②の造影早期では腎実質が白くなっているのに対し③では逆に黒っぽく見えます。このように造影剤を使用することで、さらに高い精度を持った画像診断が可能になります。

図1:X線単純写真

図2:X線CT写真

①単純像

②造影早期画像

③造影遅延画像

■以下の手順で検査をします。
- 寝台に寝ていただきます。(通常あお向け)
- 息止め撮影をします。(10秒前後の撮影)
※撮影部位により息止めをお願いすることがあります。
※息止めは吸気や呼気で行います。息止め時間は撮影部位により異なります。
※検査によっては静脈から注入する造影剤を用いることがあります。
- アレルギーをお持ちの方はお申し出ください。
- 妊娠またはその可能性のある方はお申し出ください。
- 造影CT検査または、検査内容により食事を控えていただくことがあります。