検査紹介
Examination Info
点滴静注胆嚢造影検査
点滴静注胆嚢造影検査(DIC)
検査目的
- 肝臓で生成される胆汁が胆のう及び胆管から十二指腸に排泄されます。その性質をもつ造影剤を使用し、
- 胆汁分泌能の評価
- 胆のうの胆汁濃縮能の評価
- 肝外胆管、胆のうの結石の有無
- 肝外胆管、胆のうの形態(狭窄、拡張、奇形)の評価
- 胆汁排泄作用の評価
- 黄疸がある場合や結石が胆のう管や総胆管につまった場合は上記の評価はできないことがあります。
検査方法・手順
- 造影撮影の合計5~7枚を撮影します。
- 造影剤(ビリスコピンDIC50 100ml)を40分前後で点滴します。
- 点滴終了直後に、撮影台にうつ伏せまたは仰向けになって撮影します。(写真1)
- 点滴終了15分後に、②と同様の体位で撮影します。(写真2)
- 必要に応じて断層撮影を追加することがあります。(写真3)
2.3.・・経時的に胆嚢、肝外胆道系形態情報または結石の有無などを調べます。(写真1・2)
4.・・・通常の腹部撮影では、腸管のガス像やその他臓器で総胆管が描出され難い事があります。体軸方向に平行にある一定の厚みを持った断層撮影をすることにより総胆管を明瞭に描出する事ができます。(写真3)また胆嚢管と総胆管の合流形式を確認し、手術前のアプローチに役立てます。
(写真3)断層撮影4枚:通常の写真よりも総胆管がより鮮明に描出されています。
注意事項
- 検査前日の夕方6時頃に下剤のお薬(プルゼニド3錠)をコップ一杯以上のお水で服用して下さい。
- アレルギーをお持ちの方はお教え下さい。
- 妊娠またはその可能性のある方は申し出て下さい。
- 検査当日は絶食です。
用語解説
- DIC
- DripInfusionCholangiography (点滴静注胆嚢造影)
- 造影剤
- 目的臓器や血管を染めて、画像で見やすくするためのお薬の事です。