検査紹介
Examination Info
呼吸器リハビリテーション
呼吸器疾患により生じる呼吸困難は、身体活動性1)の低下とそれによる筋力低下を招き、症状をさらに悪化させる恐れがあります。いったん症状が改善しても身体活動性1)を維持出来なければ、筋力低下への悪循環(図1参照)がはじまり、再び悪化します。運動療法は身体活動性を上げることで呼吸困難や息切れの悪循環を断ち切り、生活の質を向上させる効果があります。

喘息、急性肺炎、間質性肺炎、気胸、慢性閉塞性肺疾患、無気肺、胸部外傷、肺梗塞、神経筋疾患での呼吸不全、人工呼吸管理下の患者さんなど

主に、トレーニングの準備段階として身体をつくるコンディショニング、生活トレーニング(自立を促す動作指導)、全身持久力・筋力トレーニングを合わせた3つの要素からなる運動療法を行います。患者さんの症状に合わせてリハビリメニューを考案し、日常生活における息切れの軽減や再入院の予防、生活の質の維持向上に努めています。
[運動前の準備運動や呼吸指導]

■ 呼吸器評価
視診・聴診・触診などを行い、肺の状態を調べます。

■ 呼吸介助
呼吸に関与する筋肉や胸郭の動きを補助し、呼吸の効率を高めます。

■ 排痰練習
痰が出せない原因を考察し、自力で痰が出せるように練習します。
[全身持久力・筋力トレーニング]

■ 自転車エルゴメーターの様子
[日常生活に合わせた動作練習]

■ 階段昇降訓練