健診のご案内
Physical Check Info
乳房ドック

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乳がん罹患者数は、女性がかかるがんの 第1位 です。
乳がんは、乳房の中の母乳を作るところ(小葉組織)や母乳を乳首まで運ぶ管(乳管組織)から発生する悪性腫瘍です。
乳がんは、20歳過ぎから認められ30歳ではさらに増え、40歳代後半から50歳代がピークです。 -
乳がんは早期発見・早期治療でほとんどが治るがんです。
早期乳がんは腫瘍径が2cm以下で、リンパ節や他の部位に転移がない状態で90%以上の治癒が期待できます。
※全国乳がん患者登録調査報告(2011年次症例)より - 乳がんの患者さんの約半数が自分で異変に気付いています。
自分で触って偶然見つかる乳がんのしこりの大きさは2cm以上です。
マンモセルフチェックを習慣にすると1センチの大きさにも気付けるようになります。
※2cm程度の大きさになるまで通常は10年以上かかります。しかし、短期間で大きくなるものもあります。
※しこりにならないタイプの乳がんもあり、早期に発見するにはマンモグラフィーやエコー検査が必要です。
乳がんは自分で発見することが出来る唯一の『がん』です。
マンモセルフチェックは月に一度、日にちを決めて行いましょう。
「くぼみ・盛りあがり」
「乳頭のただれ・変色」
「ひきつれ」はありませんか?鏡の前に立ち頭の後ろで手を組み、
色や形をよく見て下さい。
「しこり」はありませんか?
4本の指で「の」の字を書くように、
指先で軽くなでるように“しこり”の有無を調べて下さい。
「血が混じったような分泌物」
は出ませんか?
乳頭を指でつまみ、根元付近を
少し搾り出す。
分泌物が出ないか調べて下さい。
「しこり」はありませんか?
チェックする側の肩の下にタオルを敷き腕を上げた姿勢で行います。
もし、乳房やワキの下などに異常を見つけたら、 すぐに乳腺(外)科で診察を受けて下さい。
乳がんQ&A
乳がんになる女性が増えた原因は?
食生活の欧米化(高たんぱく、高脂肪食の摂取増加など)、女性の生活環境の変化(初潮 年齢の早期化、晩婚化、少子化、初産年齢の高齢化、ストレス)などが原因と考えられています。
乳がんになりやすい人は?
女性ホルモンが影響する早い初経、遅い閉経、初産年齢が高い、出産回数が少ない、閉経 後の肥満などが乳がんになりやすいと言われています。
男性は乳がんにならなの?
男性も乳がんになります。女性の罹患数と比較して100対1の割合での発症と言われています。
遺伝性乳がんについて
乳がんの5~10%は遺伝性であると言われています。近い血縁の二人以上が乳がんであ る、若年乳がん、両側性乳がん、男性乳がんなどでは遺伝性乳がんの可能性があります。
乳がんの治療方法は?
手術には乳房温存術と乳房全切除術があります。手術後に放射線治療を行うこともありま す。乳がんにはいろいろなタイプがあり、それぞれにあった抗がん剤治療、ホルモン治療 、分子標的治療を手術の前後に行います。
マンモグラフィー健診とは
マンモグラフィーは乳房X線撮影のことで、専用装置を使用します。少ない放射線の量で 安全に乳がんの検出ができます。
どうやって検査するの?
透明の圧迫板で乳房をはさみ、薄くのばして撮影します。乳房のなるべく多くの部分を撮 影するため、また少ない放射線量でがんと正常部分の区別がつきやすい画像を作るためです。
おもな対象年齢は?
現在の対象型マンモグラフィー健診(自治体が行う住民健診)の対象は40歳以上です。 40歳未満は乳がんになる人が少ないため健診の効率が低いということと、40歳未満で は乳腺が発達しているため、マンモグラフィ―では乳腺の異常が分かりにくいことがその理由です。
超音波健診とは
どうやって検査するの?
超音波を発する器具を直接乳房に当てて動かし、超音波を当てて返ってくる反射の様子を 画像にして診断を行います。超音波は数ミリの手に触れないしこりを見つけ出すことがで きますが、治療の必要のない良性の病変も拾いあげるため、その区別に注意を要します。
おもな対象年齢は?
20歳、30歳代の若者を対象としています。
- 近年増加傾向にある腫瘍で50歳前後にピークがあり、初潮が早い、閉経が遅い、高年初産、未婚、未産、肥満などある方は特に注意が必要です。
料金セット(①+②)価格 ;¥7,700(税込)
※1日ドック受診時 ¥8,250(税込)
※2日ドック受診時 ¥4,400(税込)
①マンモグラフィ
料金;¥5,874(税込)

(右)乳房(左)
- 乳房のX線検査のことをマンモグラフィと呼びます。
マンモグラフィでは触診の難しい小さながんを描出することが可能で、両側の乳房を比較することで異常を発見する事があります。
より良い画像を得るためにご協力ください
乳房は乳腺、間質組織、血管、皮膚などから構成されています。早期発見には小さな病変の発見が不可欠です。そのためには、微小な変化を捉えるため乳房の厚さを均一に押さえて写真を撮る必要があります。強く押さえますのでかなり痛い思いをされる方もいらっしゃいます。乳房を圧迫し、薄く均等に広げることで少ない放射線量で鮮明にみることができます。押さえて撮影することはとても大事なことなので、少しの間我慢して下さい。
②マンモエコー
料金;¥3,300(税込)

一般的な検査風景
- 乳房の超音波検査のことをマンモエコーと呼びます。
超音波の機械を直接乳房にあて、乳腺 内部の様子などを観察し乳癌をはじめ とする腫瘤性病変の有無がわかります。
乳房以外に乳房のリンパ節なども検査します。
(右写真の○で囲んだ部分)