メニュー

〒812-0033 福岡県福岡市博多区大博町1-8

TEL092-291-3434

FAX092-291-3424

null

診療科紹介

Medical Info

婦人科部長の闘病記 Part8

原三信病院婦人科便り8

原三信病院 婦人科 片岡 惠子

ブログ楽しみにしていますよ~という声が励みの片岡です。暑くなりましたね!お元気ですか?読んでいただけているのか半信半疑なので、反響があると嬉しいです、ふふ。

ちょっと色々やさぐれているので更新が間遠になっちゃいました。

うちのムスメもブログを読んでくれて、
「なかなか読み応えがあった。でも、漢字が多くて読めない人も多いのではと感じた。
もしこのブログの人気があるというのであれば、日本人まだまだやるじゃん、と思った」
という、感想をくれました。
・・・難しいかなあ。

ときど~き感想のメールをいただくのですが、確かに
「ちょっと難しかった」 との感想もあり。やはり一般人と感覚がかけ離れているのかなと反省しております。

そういえばうちのオットが
「君も学生時代はこんなじゃなかった。」
とため息をつくことがありまして。
喫茶店などでこちらはまじめに仕事の話をしているつもりでいるのに、オットが
「・・・公衆の場でエロ話はやめんか!」と
叱りつけることもたびたびあって、ここにも常識の乖離が垣間見えます。
いえ、まじめに仕事の話しかしてませんとも。ええ。

さてさて・・・
男性社会でスケ番張っているとなかなか苦労が多いでございます。
原三信病院の婦人科部長に就任してから丸3年が経過していますが、まだ周囲にスケ番仲間があまりいません。何かの会合に参加すると、並み居るおっさんとじーちゃんの中にぽつんと寂しい感じで立っております。野球の話はおっさんレベルなのでちょうどいいんですけど、ゴルフの話はてんでダメなので、ほんとに話題に入っていけなくて困っちゃいます。日がな一日歩き回って、時々棒を振り、穴の中にボールを入れるのがそんなに楽しいか?え??(ゴルフファンの人ごめんなさい。)
母校の産婦人科の教授は200年の歴史の中、初の女性教授なんですよ!でもスタッフは相変わらず男性(というか、おっさん)ばかり。
近頃、ありがたいことに産婦人科を志願する女性は増えてきていて、妊娠、出産、子育てをしながら八面六臂に活躍している若い先生も珍しくなくなっています。もう、本当にいじらしくてたまりません。どんなに不安を抱えて頑張っているか、子育て真っ最中だった当時の自分を振り返り、大丈夫だよ、あなたのがんばりは必ず実を結ぶから、と言ってくれる人が周りに一人でもいればいいのになあと思います。

良い仕事をする人の影には、必ずそれを支える良い理解者、協力者がいるはずで、たいていの男性は伴侶がそれを担ってくれることが多い。日本経済新聞の一番後ろに載っている「私の履歴書」という、コラムが好きで拝読しているのですが、そこに寄稿している偉いおぢさんたちにはたいてい、献身的に尽くしてくれる美人がバックにいるんですよね。賢く、強い美人が背後を守ってくれている。良い伴侶を得られれば、良い仕事もできようというもの。でも、女性はまだまだ孤軍奮闘している人が多いように思うのです。それはまるで、42.195キロを走り倒しながら誰かの伴走をするようなもので、本当に疲弊します。

かつて私たちの先輩の進む道は「けものみち」でした。舗装もされていなければ給水所もなく、目印も矢印も立て看板もなかった。それに比べれば私たちくらいの年代は一応、砂利道があって、誰かがここを通った気配を感じながら道ばたのススキをむしりつつ歩く道でした。今は、ある程度、見た感じはハイウエイが通っています。 サービスエリアも完備され、「一応」充実しているので「あとは頑張って自力で走れ」と言われているような気がします。
でも、人間だもの。疲れて誰かの膝によよと泣きすがりたい日もあるし、乳飲み子を抱えて雑踏の中、呆然と立ち尽くすこともあるでしょう。そういったときに誰かが
「ちょっと寝てきていいよ。面倒みとくよ」
と言ってくれたなら、また気分も変わって頑張れるかなと。

私も、誰にもしんどいと言えなくて、気を張っていたときとある先輩が
「がんばってるんじゃない?どうしてるかと思って」
さりげなーく電話をくれたんですよ。
電話口で思わず、うっ・・と泣いてしまいました。ああ、自分がどんなに労って欲しいのかそのとき分かったと言いますか、本当にありがたかったです。
たとえば悪人をやっつけ世界の平和を守るスパイダーマンでもスーパーマンでも、自分のため「だけ」に使う時間は生きていくのに絶対に必要で、それすら否定して24時間365日世のため人のために尽くすのは難しいのではないかと思います。一般人なら、なおさら。
今、私は子育てをほぼ卒業し、なんだか肩の荷が下りてしまったので、あのときタイムリーに電話をくれた先輩のように華麗にあざやかに救いの手をさしのべることができるよう目下スタンバイしています。後輩の先生たちが活躍できるように、今度は私が電話をかける番ですね!