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Medical Info
胆石症
胆石症について
胆石症の治療は日々進化しています
胆石症とは、胆のうや胆管に結石ができて、痛みなどの症状を引き起こす病気の総称です。主に「胆のう結石」「総胆管結石」「肝内胆管結石」があり、結石が出来る場所で名称が異なります。最近では、内視鏡手術の進歩により大きく開腹せずに結石が取り除けるようになりました。傷が小さく患者さんの精神的・肉体的負担が軽減されています。
胆石とは
胆汁成分のコレステロールやビリルビン、カルシウムなどが構成成分となって胆のう内や胆管にできる結石のことをいいます。
様々な要素が関与しますが、体質や食生活が主な要因とされています。
最も多い結石です。成分はコレステロール石、黒色石が多く、主に腹腔鏡下胆のう摘出術で胆のうごと摘出します。
治療方法身体にも、お財布にも優しい
腹腔鏡下胆のう摘出術
おへその下に小さな穴を開けて腹腔鏡を入れ、お腹の中をテレビモニターに映し出します。同時に、他の1~3か所に開けた穴から鉗子を使って胆のうを摘出します。小さな傷が4か所程度で済むため術後の痛みが少ないのが特徴です。また、数日の入院で済むため費用も抑えられます。

- 傷が小さく美容的にも優れている。
- 手術後の痛みが軽く、術後合併症の頻度も少ない。
- 入院期間が短く、経済的負担も軽い。
- 社会復帰が早い。
手術スケジュール
来院診察→検査→手術当日入院→手術→退院→術後検査
肝臓内に存在する胆管にできる結石で再発率が高いです。内視鏡や開腹手術で摘出します。
治療方法内視鏡または開腹手術による摘出
肝臓内に張り巡らされた胆管に結石ができる肝内胆管結石は、内視鏡で取り出せない場合、開腹して肝臓ごと切除する場合があります。
大腸菌の感染によるビリルビンカルシウム石が多いです。内視鏡を使い除去します。
治療方法傷を残さない体内型
内視鏡を使った摘出術
口から内視鏡を入れ、胃や十二指腸を経由して体内にある結石を取り除きます。造影剤を使い、胆管を観察しながら、胆管の出口を広げて結石を取り出します。
検査を基にあなたにぴったりの治療を
胆石(胆石症)は良性の病気ですが、症状にあった治療ができずにこじらせてしまうと痛みはなかなかとれません。また、発熱したり黄疸が出たり、胆のう炎、胆のう蓄膿症、
胆管炎などの病気を合併する可能性もあるので、早めに適切な治療を受けないと長い入院生活を送らなければならなくなります。
どのような治療法が適切なのかは検査から得た各種データに基づいて総合的に判断します。
こんな症状、もしかしたら・・・
胆石症チェック
□右の肋骨の下あたりが差し込むように痛い
□おへその上、右肩甲骨の下に痛みがある
□腹痛や38度以上の発熱がある
□右の肋骨の下の方のお腹が硬い、押すと痛い
□白眼や皮膚が黄色っぽくなってきた
確実に当てはまるものが一つでもあったら、胆石症かもしれません。早めにご相談ください。
胆石が胆のうの入口あるいは総胆管などに詰まった時、胆石症特有の痛みが起こります。例えば、脂肪分の多い食事をたくさん取った後などに突然激しい腹痛に襲われる「胆石疝痛発作」や、右肩がこったように痛んだり、背中の右側に圧迫感や響くような痛みがおこる「 放散痛」があります。 そのほかの症状として、吐き気や寒気がしたり、発熱する場合もあります。また、無症状の人(無症状胆石)もいるので注意が必要です。