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睡眠呼吸障害センター臨床指標
CPAP治療による睡眠時無呼吸症候群の重症度の改善

睡眠時無呼吸症候群の重症度は、「睡眠1時間あたり何回呼吸が止まったか、止まりかけたか」で表現します。5回以下であれば正常、5回~15回を軽症、15~30回を中等症、30回以上を重症と診断します。
当院でCPAP治療をした137名の患者様のCPAP治療前後の重症度は、前の平均60.4回の重症から平均5.1回の正常状態になっています。睡眠中の低酸素血症も著しく改善します
CPAP治療による睡眠時無呼吸症候群の睡眠の質の改善

当院でCPAP治療をした137名の患者様のCPAP治療前後の睡眠の質は、浅い睡眠が減り、深い睡眠が増えています。またREM睡眠が増えています。REM睡眠は「夢を見ている睡眠」ですが、記憶や学習能力にかかわった睡眠と言われ、睡眠時無呼吸症候群ではREM睡眠が減少します
CPAP治療の満足度

当院に通院中の265名のCPAP使用中の患者様に「CPAPであなたの昼間の眠気や起床時の熟睡感の不足感、昼間の倦怠感、就寝中の呼吸困難感、起床時の頭痛、夜間の頻尿などの自覚症状はどの程度 改善しましたか?」とお尋ねしたところ、
大変楽になりました、という患者様が101名(38%)
だいぶ楽になりました、という患者様が127名(48%)
何も感じない、という患者様が37名(14%)でした。
なにも感じない、と答えられた患者様は、もともと症状のない患者様に多かったようです
マウスピースによる重症度の改善

マウスピースは一般的に、中等症以下の睡眠時無呼吸症候群の患者さんに対する治療として選択されますが、症例を選べば重症患者さんでも改善することがあります。