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診療科紹介

Medical Info

消化管内科-胃十二指腸潰瘍

胃十二指腸潰瘍

胃や十二指腸に潰瘍(消化管の壁に穴ができること。通常、消化管の壁の最も浅い層(粘膜層)より深いところまで及んだ穴を潰瘍と呼びます。)ができる病気で、消化性潰瘍とも呼ばれます。症状は心窩部痛(みぞおちの痛み)、嘔気、吐血、下血(黒い便になります)などです。胃十二指腸潰瘍のほとんどはヘリコバクター・ピロリという細菌の胃への感染や非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDsと呼ばれます。)が原因です。現在はピロリ菌感染による潰瘍の割合が高いのですが、日本人のピロリ菌感染率が減少してきている事と、高齢化に伴いNSAIDsの処方量が今後増加すると見込まれることより、今後NSAIDs潰瘍が増えてくると予想されています。NSAIDsには頭痛、発熱、筋肉痛、関節痛などに対して用いられるロキソニンやボルタレンなどのお薬に加えて、心血管や脳血管の病気を予防するために血小板の働きを抑制する目的で用いられる低用量アスピリン(バイアスピリンやバファリン81mg錠など)があります。NSAIDs潰瘍は症状がないことも多く、出血しやすい傾向があり注意が必要です。

検査

上部消化管内視鏡検査で診断されることがほとんどです。胃X線造影検査(胃透視)で診断されることもあります。上部消化管内視鏡検査で胃癌との区別が必要な場合には生検を行う事があります。良悪性の区別は、潰瘍が瘢痕化した時にわかりやすくなることが多く、通常、治療後に治癒確認の内視鏡検査を行います。ピロリ菌感染が疑われる場合は、ピロリ菌に対する抗体検査や尿素呼気試験(お薬を飲む前後で紙袋に息を吹き込む検査)、迅速ウレアーゼ試験(内視鏡の際に組織を採取して行う検査)などで検査を行います。NSAIDs内服の有無に関して問診します。

治療

潰瘍から出血している場合は内視鏡で止血術を行います。内視鏡で出血が止まらない場合には、血管造影下の血管内治療や、手術が必要となる事があります。

出血していない潰瘍や止血治療後の潰瘍に対しては、胃酸の分泌を抑えるタケキャブ®、パリエット®、ネキシウム®、タケプロン®といったお薬を使って治療を行います。通常、胃潰瘍では8週間、十二指腸潰瘍では6週間程で潰瘍が瘢痕化する(潰瘍の穴が閉じてしまう事)事が期待されます。
ピロリ菌感染がある場合にはピロリ菌の除菌治療を行います。(→ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎へ

NSAIDs内服中の方で服用中止が可能な方は中止します。心筋梗塞や脳梗塞の再発予防などで薬剤の中止が困難な方は、そのまま継続して上記の胃酸分泌抑制薬やサイトテック®というNSAIDs潰瘍のお薬で治療します。潰瘍が治った後もNSAIDsの服用を継続する方は、潰瘍の再発予防のためタケキャブ®、ネキシウム®などを服用します。