病院からのお知らせ
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新型コロナウイルス感染対策
新型コロナウイルス感染対策
当院は感染症指定病院ではありませんので、本感染症患者の入院治療は原則として行ってはおりません。
しかしながら、適切な感染対策を行い、患者様にとって安心、安全な療養環境を保つと共に、職員への感染予防も徹底的に行い、新型コロナウイルス感染の一日でも早い終息へ寄与できますよう日々努力をして参ります。
新型コロナウイルス感染症について
❏ 新型コロナウイルス感染症とは
本ウイルスによって起こる呼吸器疾患である。高齢者や免疫力が低下している患者では肺炎を伴うなど重症化することもある。未知の部分が多いが、標準予防策に加え飛沫・接触感染予防策を組み合わせて対応する。ワクチン・治療薬に関しては現時点では確立していない。
❏ 感染経路
飛沫感染、接触感染でヒト−ヒト感染を起こすが、他のウイルスより広範囲に拡がるとされている。特に注意すべき点は無症候の感染者であっても他者に感染させる力がある点である。感染⼒は強く、何の対策も取らない場合は⼀⼈の感染者から 2〜3 ⼈程度と⾔われている。
❏ 潜伏期間と観察期間
世界保健機構(WHO)によると12.5日(多くは5-6日)とされており、濃厚接触者は14日間の健康状態の観察が推奨されている。
❏ 臨床的特徴(病態・症状)
ウイルスの主な感染部位によって上気道炎、および肺炎を発症すると考えられる。本ウイルスに感染しても、無症状で経過してウイルスを保有する方も多いとされている。
主な症状としては、発熱、咳、筋⾁痛、倦怠感、呼吸困難などが⽐較的多くみられ、頭痛、喀痰、⾎痰、下痢、味覚障害、嗅覚障害を伴う場合もある。呼吸困難があれば肺炎を発症しているものと推測される。
❏ 診断
-
➀症状や血液、画像検査によるもの
重要なのは肺炎の有無を確認することであり、疑わしい場合は胸部Ⅹ線、あるいは胸部CT検査を⾏う。血液検査も大きな手掛かりとなる。 - ②ウイルス学的診断
- 遺伝⼦診断:新型コロナウイルスの確定診断にはPCR法やLAMP法など核酸増幅法を⽤いる。
- 抗原検出:新型コロナウイルスの特異的な抗原を検出する⽅法(ウイルスの存在有無を調べる)
- ⾎清診断:抗体を検出する方法(過去の感染有無を調べる)
職員行動規範
❏ 就業時の注意と制限
「緊急事態宣言の解除に伴う福岡県の対応」を遵守する
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/covid19emergency-details.html
- 定期的な検温を行い、症状出現時には速やかに管理者へ報告し対応する
- 本ウイルス感染患者との濃厚接触者はただちにPCR検査を受け、陽性であれば入院隔離、陰性であっても14日間の在宅勤務とする
❏ 職員の感染対策
- 職員は、日常的に標準予防策を遵守する
- 本感染患者もしくは疑似症患者の診療、看護を行う場合はインフルエンザと同じ飛沫予防策に加え接触感染予防策を行う。
※個人防護具標準装備:ゴーグル付きマスク・アイソレーションガウン・ブルーキャップ・手袋着用 - 上記の患者の場合、検温、診察等はオンラインで行うが入室する場合は上記個人防護具を着用する
- 上記の患者の場合、エアロゾル感染予防策が必要な場合は、上記装備にN95マスクを追加する
- 環境にいるウイルスが手指を介して感染するため高頻度接触表面(ドアノブ・手すりなど)の消毒を徹底する
- ストレッチャー・車椅子使用後は拭き上げ消毒を行う
❏ 業者との対応
- 営業のための面会は禁止する。
- 物品の納入、機器使用時の立会いは許可するが、受付にて体温測定、チェックシート記入を行ったのち、問題なければ入館証が交付される。入館証はこれを常時提示する。
外来での対応
当院では、外来患者全ての方に対して来院時に体温測定を実施している。
発熱患者は指定の発熱外来にて待機、診療を実施している。
時間外診療(救急)についても、発熱者専用の診察室及び待合室を設けて診療を行っている。
❏ 患者対応(流れ)
- 患者がマスクをしていなければマスク購入を要請し、着用
- 疑いがあると判断した場合、直ちに陰圧診察室に移動
- 検査時などは職員が同行し、患者が周囲に触れないよう注意する
- 必要があると判断された場合は感染防御チームに相談の上、保健所にPCR検査について依頼する
- 検査確定するまでに入院を要する場合は別記のような入院対応を行う
入院時スクリーニング
入院に際し、入院前(7〜14日)の体調を確認させていただくため、体温・症状表の記載をお願いしております。
また、ご入院される患者様全員に入院前の新型コロナウイルスPCR検査をお願いしております。
上記内容や当日に異常があると判断される場合には、入院前に外来で採血、CT等の他、再度PCR検査を受けていただく場合があります。結果により入院、または手術延期となる場合もございますので予めご了承ください。
入院までは自宅待機(外出自粛)していただき、感染症の持ち込み防止にご理解とご協力いただけますようお願いいたします。
I. 入院予定患者で入院前14日間,「緊急事態宣言の解除に伴う福岡県の対応」に基づいた行動が可能な方
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/covid19emergency-details.html- 毎日体温・症状表への記録をお願いする
入院当日入院受付にて
- 体温・症状表の記録確認と体温測定を行う
-
(1)14日間および当日も発熱も症状もない方
➤予定通り入院(部屋は患者の希望に沿う) -
(2)当日の発熱や体温・症状表にチェックのあった方
➤入院受付の前に入院予定各科の外来,もしくは時間外外来にて新型コロナルーチン採血、胸部単純CTを施行し、IIIのCOVID-19チェックリストによる対処を行う
II. 入院予定患者で入院前14日間,上記のような行動が不可能な方
(入院予定日まで14日間未満の場合や当日,緊急入院も含まれる)
- 入院当日、入院受付前に入院予定各科の外来もしくは時間外外来にて,各科問診と発熱問診票,体温測定,新型コロナルーチン採血,胸部単純CT施行し,IIIのCOVID-19チェックリストによる対処を行う
III. COVID-19チェックリストによる対処
-
(a)0点:発熱なく、肺炎なく、問診票にチェックもない方
➤予定通り入院(部屋は患者さん本人の希望にそう) - (b)1点~3点: 発熱あり、胸部CTにて肺炎所見あり、問診票にチェックが入っているなど
- 入院の延期が可能なら自宅待機,通院治療を行う
- 入院治療が優先されれば入院して行う
- (c)4点以上
- 疑似症として感染防御チームに連絡の上、PCR検査を保健所もしくはPCR検査センターに依頼する
- 入院の延期が可能なら自宅待機とし,電話などによる経過観察を行う
- 入院治療が必要であれば本感染患者、疑似症患者として別記の入院での対処法に基づいて対処する
面会及び荷物引き渡しの対応
当面の間、面会制限。
洗濯物の受け渡し、生活必需品などを届ける場合、下記の通り。
❏ 面会出来る方
面会制限 1日1回1名30分
- ➀入退院日の付き添い
- ②病状説明、手術時の待機など病院から要請されてのご来院
- ③重篤な状態での付き添い等、面会を病院が許可した場合
※上記の際はご家族1名のみ
❏ 面会制限
1日1回1名30分
以下の場合はこの限りではない
- ① 入退院日の付き添い
- ② 病状説明・手術時の待機など病院から要請されてのご来院
- ③ 重篤な状態での付き添い、面会を病院が許可した場合
❏ 面会時の注意事項
- 職員にお声掛けください
- 中学生以下の方はご遠慮ください
- 院内での検温にご協力いただきます
- マスクはご自身で準備し、院内で着用してください
- 面会証の着用(受付やスタッフステーションで受け取ってください)
- 病室へ入退室の際は、病室入口に設置してある手指消毒剤で消毒をお願いします
- 熱、咳、喉の痛みなどある方はお断りいたします
- 院内ラウンジ等での面会もご遠慮ください
❏ 荷物の受け渡し
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現在は行っていません。
※一部の病棟で行っております。
※コロナ禍の状況に応じ、適宜行っていきます。入院患者様への洗濯物の受け渡しや生活必需品、お見舞いの品などのお届けは出来ません。荷物の引き渡しに関してはスタッフにて行います。 - 荷物引き渡しの概要
- ➀開始日 現在は行っていません。※一部の病棟で行っております。
- ②対応時間 13:00〜18:00
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③受け渡し場所
➤平日対応 (本館1階 医療連携室横/東館1階 エントランス) ➤土,日,祝日対応 (本館1階 医療連携室横)
本ウイルス感染患者、疑似症患者の入院時の対応
当院は感染症指定病院ではなく、本ウイルス感染患者の入院治療は本来、避けるべきものである。しかしながら、入院中の患者さんや通院治療中の患者さんに本ウイルス感染症が疑われた場合は感染症指定病院、保健所と連携して対応し、早期治療の遅れを来さないように努めている。
❏ 入院が必要な事例の受け入れについて
PCR検査結果による区分け
- 陽性の場合→県調整本部の要請のあった患者を専門病棟で隔離する
- 陰性の場合→継続入院が必要な場合、主治医により隔離の有無を判断する
❏ 患者配置
- 指定病棟、個室A(厳重隔離):新型コロナウイルス感染症検査提出中の疑似症患者と感染患者で移動まで待機が必要な患者
- 指定病棟、個室B(通常隔離):検査の結果が陰性で一定期間経過観察を行う患者
<厳重隔離の対応>
❏ 職員配置
- 指定病棟は入院患者数を減らし、看護要員の負担を軽減する。本感染患者、疑似症患者に関わる職員は日毎専任とする
❏ 消毒範囲
- 消毒液で高頻度接触面を朝・夕2回/日に加えて汚染時にも拭きあげる
❏ 排泄
- 室内のトイレを使用。便座クリーナーでの便座の拭きあげを指導する
- ポータブルトイレ、便座が必要な場合は看護師が介助する
❏ 整容
- 体拭きは1日1回、単回使用のお絞りを使用し各自で行う、使用後ビニール袋に密封して破棄
- 介助が必要な患者は看護師が上記の要領で行う
❏ シーツ交換
- 1週間に1度、看護師が行う。使用後のシーツは破棄する
❏ 洗濯物
- 患者は全て病院指定の病衣を使用(使用後は破棄)
❏ 配膳
- ディスポーザブル食器で提供する。食後はビニール袋に密封して廃棄