医療法人 原三信病院
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精巣がん

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概要

精巣腫瘍 (主に精巣がん)は、一般的に若い成人男性に発症することが多く、 比較的に稀ながらも、若年者では一般的な悪性腫瘍の1つです。精巣腫瘍は、良性腫瘍と悪性腫瘍に分類され、多くは悪性腫瘍(精巣癌) ですが、 多くの場合、 早期に発見・診断され治療が可能です。

原因・症状

精巣腫瘍の原因は明確にはわかっていませんが、一部のリスク要因が関与していると考えられています。例えば、先天的な精巣の形態異常や遺伝的な要因、睾丸の未降下(陰嚢に下がらない)などがリスクとされています。精巣腫瘍の症状には、以下のようなものがあります。
■精巣の腫大やしこり(硬くなる)。
■精巣の痛みは,ないことがほとんどで,不快感として感じる場合が多い。

検査

■血液検査:血液中の特定のタンパク質(腫瘍マーカー)の濃度を測定することで、精巣腫瘍の可能性を疑うことができます。精巣腫瘍の一種である胚細胞腫では、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)やアルファフェトプロテイン(AFP)といったマーカーが上昇することがあります。またLDH(乳酸脱水素酵素)が上昇する場合もありますが、必ずというわけではありません。
■超音波検査:超音波を使って陰嚢の中を観察し、精巣腫瘍の有無やその大きさを確認します。その他の精巣上体炎、陰嚢水腫、精巣静脈瘤などの他の疾患との鑑別も可能です。超音波検査は非侵襲的で痛みもなく、最初に必ず行う検査の1つです。
■CT検査:CTは、詳細な断層画像を描出し、精巣・陰嚢の周囲の組織の異常を検出するためや、転移の有無について調べるのに有用です.必要に応じて、造影剤を使用することもあります。
■MRI検査:CTと同様に精巣・陰嚢の周囲の組織の異常を描出するのに役立ちます。

■精巣摘除術:腫瘍の性質を詳しく調べるためには、生検よりも、治療を兼ねて摘除術を行うことが一般的です。

治療

手術療法

■精巣摘出手術:確定診断を兼ねて、早期に高位精巣摘除術を行います。片側の精巣が摘出された場合でも、残った側の精巣が通常の精巣機能を維持することができます。摘出した精巣の腫瘍の病理組織学的診断(顕微鏡検査)と CT等での画像検査を総合して、臨床病期評価を行い、追加治療の必要性を検討します。
※追加治療には、経過観察(サーベイランス)、放射線照射、化学療法(抗がん剤)、があります。
一般的には転移が認められた場合、 化学療法(抗がん剤治療)を行いますが、精巣腫瘍には非常に有効性の高い化学療法があります。 化学療法を行う場合、事前に精液の凍結保存をお勧めします。

精子凍結保存

■精子凍結保存:男性の精子を凍結して保存する方法です。これにより、将来の妊娠のために使用することができます。妊孕性精子凍結は、さまざまな理由で妊娠を希望する方々への有益な選択肢となっています。