検査紹介
Examination Info
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
内視鏡を使って、総胆管に造影チューブ(細い管)を挿入し、チューブの先端から造影剤2)を注入して、胆管、膵管をX線撮影する検査です。
検査部位によって検査目的が異なります。
- 膵管・胆管の形状
- 膵管・胆管の閉塞・狭窄の有無


造影剤注入後のX線写真
■以下の手順で検査をします。
- 検査5分前に消化管の動きを止める薬を注射します。
- 次にのどに麻酔薬をかけます。
- 左側を下にして検査台に横になって、内視鏡を食道・胃・十二指腸に挿入していきます。
- 十二指腸乳頭部3)に到達したら、造影チューブを乳頭開口部に挿入します。
- 造影チューブから直接造影剤を総胆管または膵管に注入します。



- 検査中は痛みを伴うので、抗不安薬や睡眠薬を投与するため意識は混沌とすることがあります。
- 検査当日は絶飲食で点滴をおこないます。
- 緑内障、前立腺肥大、心疾患(不整脈など)の既往のある方はお申し出ください。
- 妊娠またはその可能性のある方はお申し出ください。
- 検査後、まれに急性膵炎などの合併症が生じることがあるので、入院して施行するのが原則です。