検査紹介
Examination Info
静脈性腎盂造影検査(IVP)
静脈性腎盂造影検査(IVP)
検査目的
- 造影剤(ヨード系)を上肢の上脈に注射して、経時的にX線撮影を行い、腎臓の機能や腎臓(腎盂)・尿管・膀胱の形態を調べる検査です。
- 尿路(尿の通り道)結石の有無
- 腎臓の機能(尿が正常に作られているか)の評価
- 尿路の形態(狭窄・拡張・屈曲など)の評価
- 尿動態(正常に流れているか)の評価
検査時間
- 30分前後です。(場合によっては、以後の経時的な撮影が追加されます)
検査方法・手順
- 単純撮影と造影撮影の合計5~7枚を撮影します。
- 注射前にKUB(腎臓・尿管・膀胱)の単純撮影をします。
造影剤(オムニパーク300 50ml)を静脈(主に上肢静脈)に注射します。 - 注射終了5分後に寝た状態で撮影をします。(腎臓・尿管・膀胱の形態情報を経過時間毎に観察)
- 注射終了10分後に寝た状態で撮影をします。(腎臓・尿管・膀胱の形態情報を経過時間毎に観察)
- 続いて、立った状態で撮影をします。(立位での腎臓・尿管・膀胱の形態を観察)
トイレに行って尿を出(排尿)して頂きます。 - 排尿後に寝た状態で撮影します。(腎臓・下部尿管・膀胱の形態情報及び残尿を観察)
- 注射前にKUB(腎臓・尿管・膀胱)の単純撮影をします。
- 検査の状況(病状・個人差)によっては、以後の撮影が追加される事があります。
注意事項
- アレルギーをお持ちの方はお教え下さい。
- 妊娠またはその可能性がある方は申し出て下さい。
- 検査予約3時間前からの食事は控えて下さい。
- 造影剤による副作用が稀に発症します。(発疹・発赤・痒み・吐気・嘔吐など)
- 造影剤は尿と一緒に出ますので、検査終了後は水分を充分に摂取して下さい。
用語解説
- IVP
- IntravenousPyelography(静脈性腎盂造影)
- KUB
- Kidney(腎臓)・Ureter(尿管)・Bladder(膀胱)の単純撮影の事です。
- 造影剤
- 目的臓器や血管を染めて、画像で見やすくするためのお薬の事です。
- 副作用
- 薬(造影剤を含む)を投与した事が原因で何らかの症状を発生する事を言います。