検査紹介
Examination Info
便検査
検査にかかる時間
約10~40分

どんな検査?
採取した便を用いて消化管からの出血がないかどうかや下痢などを引き起こす細菌やウイルスが便にいないかどうかなどを調べます。ほかにも寄生虫感染を調べる虫卵検査もあります。

何が分かるの?
便に血液が混じっているかどうかを調べることで大腸がんの早期発見や、他の原因による消化管出血の有無をみるために行われます。回虫・ぎょう虫などの寄生虫は便に混ざった卵を顕微鏡で見つけることにより診断されます。体内に入った幼虫が成長し色々な臓器に寄生し、虫卵が便とともに排出されます。
注意すること
- 女性の場合、生理中であればお申し出ください。
- 室温に長時間放置しないでください。
(便中の多量の細菌が、腐敗や変質をおこし結果に影響を及ぼします。)
検査の方法・流れ
- 患者さんご自身で、清潔なスプーンもしくは割り箸等で便を採り、親指の爪くらいの量を専用の容器に入れていただきます。
- 技師が下記を検査します。
~技師による検査~
潜血反応(所要時間:10~15分)
便に少量の血液が混入しているかどうか調べます。
消化状態の検査(所要時間:30~40分)
膵臓の病気などで消化障害や吸収障害がある場合に、便の中の脂肪を調べます。
ヘリコバクター・ピロリ抗原1)の検出(所要時間:15~20分)
便の中にヘリコバクター・ピロリ抗原が存在するか調べます。
用語・略語解説
1)ヘリコバクター・ピロリ
人間の胃の中に住んでいる2~3×0.45μmほどの小さな細菌で、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因とされています。数本のしっぽがありヘリコプターのように回転させて移動することから、ヘリコバクター・ピロリ菌と名付けられました。
