検査紹介
Examination Info
トレッドミル負荷心電図
検査にかかる時間
約30分

どんな検査?
運動中にどんな症状が起こるか、心臓の状態や心臓から全身へ血液が送り出されるときに血管にかかる圧力などがどう変化するかを調べ、病気の有無や治療の効果を調べる検査です。

何が分かるの?
安静時には分からない狭心症1)や不整脈2)、心臓病、主に虚血性心疾患3) の診断とその重症度の判定、心機能の評価、治療効果や予後の判定、運動誘発性不整脈などの診断を行います。
検査の方法・流れ
- 上半身は病衣に着替えてもらい、胸部に運動負荷用の心電図の電極、腕に血圧測定のためのカフを装着します。
- 運動で負荷がかかる前(安静時)の測定をします。ベッドに仰向けになった状態、立った状態で心電図と血圧を記録します。
- ベルトコンベアーの上を歩行してもらいます。1分おきに血圧と心電図を記録します。3分おきに速度が速くなり歩行傾斜もつきます。(目標心拍数に達する、自覚症状の出現、心電図や血圧の変化等で終了します)
- 運動終了直後、ベッドに休んでもらい心電図や血圧を記録します。
- 心電図・血圧計をはずして検査終了です。
注意すること
- 検査中に自覚症状が出たときには、何でも良いので直ちに医師か検査技師にお申し出ください。
- 突発的に危険な不整脈や強い胸の痛みが出る方もいらっしゃいますので、何か症状が出たら直ちにお伝えください。
用語・略語解説
1)狭心症
心筋の酸素不足により、一過性の胸部の違和感が生じる病気。
2)不整脈
体の中で何らかの異常・障害が起こり、脈が乱れること。
3)虚血性心疾患
細胞への血液の供給が減ることや途絶えることを虚血といいます。心臓の筋肉の虚血によっておこる狭心症と心筋梗塞の2つをまとめて、虚血性心疾患と呼びます。
補足)トレッドミル負荷心電図はトレッドミル運動負荷試験ともいいます。