医療法人 原三信病院
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薬剤科について

業務内容

調剤業務(内服薬・外用薬・注射薬)

当院は内服薬・外用薬合わせて約750品目を採用し、医師の処方箋に基づいて調剤を行います。調剤を行う前に用法・用量・相互作用・副作用など、お薬が安全かつ有効に使用されているかのチェックも行います。また、患者さんの必要に応じて一包化を行い服用しやすくなるように工夫しています。当院の外来患者さんに対しては、院外処方箋を発行しており、一部のお薬以外は院外の調剤薬局でお薬をもらっていただいています。注射薬は約650品目採用しており、医師の処方に沿って、薬剤を患者さん毎・1セット毎にセットし調剤しています。注射薬の調剤時も、用法・用量・投与経路・配合変化と確認を同時に行います。

無菌製剤調製(抗がん剤・高カロリー輸液)

高カロリー輸液、抗がん剤を無菌調製しています。
高カロリー輸液は投与日の朝にオーダーの最終確認を行い、グリーンベンチにて調製を行います。抗がん剤は投与日に医師からの調製の許可が出次第、安全キャビネット内で調製を行います。
調製者の身体や衣服への抗がん剤の飛沫汚染を防止するために、ガウン・手袋・マスク・キャップを着用しています。また、一部閉鎖式器具を用いて暴露対策を行っています。そして、安全な薬の提供ができるように複数のチェック体制をとり、細心の注意を払って調製を行います。

製剤業務(院内製剤)

必要に応じて、病院独自の薬剤を調製しています。

医薬品情報管理業務(DI業務)

お薬の使用方法・副作用など最新情報を収集・管理しています。情報は日々更新されていき、膨大な量になりますが、お薬を安全で適正に使用するためには欠かせないものです。いつでも必要な情報を提供できるよう整理・管理しています。医師・看護師へ情報提供を行うのはもちろんですが、患者さんからのお薬に関する疑問点にもお答えしています。院外広報誌「いち・にの・さんしん」では2号に1度、「薬の豆知識」を掲載しています。日常生活に役に立つ情報を提供しています。医薬品情報管理室には膨大な量の資料があり、分類別に情報を整理しています。必要に応じて、お薬の情報を院内に公開しています。

病棟業務

持参薬管理

入院時に持参薬(服用中のお薬)、アレルギーの確認、服用状況の把握を行います。
持参薬を当院の採用薬へ変更する場合は同効のお薬について医師へアドバイスします。

服薬指導

新たに処方があった場合は用法・用量、持参薬を含めた服用中の薬剤の重複、相互作用の確認を行います。その上でベッドサイドへうかがい、お薬の飲み方・効果・注意点などを説明します。その後も患者さんへのフィードバックや検査データの確認などを通じて副作用モニタリングを行っています。

医薬品管理

薬歴管理は電子カルテを利用して行い、他職種との情報を共有しています。
患者さんが安心してお薬による治療を受けられるよう、医師・看護師・その他の職種と連携をとりながら活動しています。

カンファレンス・回診への参加

カンファレンス・回診の参加などチーム医療の一員としての活動も行っています。

化学療法

全ての抗がん剤の調剤・指導を行っています。あらかじめ、投与予定の患者さんの情報を把握し、治療内容の確認を行います。投与前には検査値、副作用を確認し、必要に応じて医師・看護師と投与量の変更などについて相談します。病棟薬剤師または外来担当薬剤師が当院作成の資料や製薬会社の資料を用いて、投与スケジュール・飲み合わせ・副作用について指導をしています。外来では特に、感染予防や一部の薬剤使用時の保湿の必要性など日常生活で注意することも説明しています。

外来化学療法

外来の患者さんの調剤・指導は外来化学療法室にて行います。 

プロトコール作成

安全な化学療法を目指し、医師・看護師と連携して、副作用予防薬も含めたプロトコールの作成を行っています。

チーム医療への参画

薬剤科から、各診療科のチーム医療や様々な委員会へ参加し、医師や看護師など他職種の職員とも連携を計っています。

緩和ケアチーム

痛みなどを含めた患者さんの身体的・精神的な苦痛を和らげるため、チーム医療や乖離に参加し、医療用麻薬を中心とした薬剤の適正使用に取り組んでいます。

ICT(Infection Control Team)感染制御チーム

感染制御や抗生剤の適正使用に取り組むため、薬剤師も薬の専門家としてICT委員会・回診に参加しています。

NST(Nutrition Support Team)栄養サポートチーム

低栄養など、栄養管理が必要な患者さんなどの栄養状態を管理するため、薬剤師も薬の専門家としてNST委員会のカンファレンス・回診に参加しています。

集団教室

糖尿病教室

当院作成のパンフレットを用いて内服薬の種類やインスリンについて説明します。インスリンは練習キットを用いて使用方法を実際に体験していただきます。また、低血糖時の症状・対処法の指導も行います。

心臓病教室

当院作成のパンフレットを用いて内服薬の種類・頓服薬の使用方法、食べ物や飲み物との食べ合わせや飲み合わせの注意などを説明します。

当院の薬剤科の特徴

当院では薬剤科内の業務を固定していないので、調剤、監査や発注、無菌調製など多岐にわたる業務を経験できます。
また入院・外来合わせて月に320件程度の抗癌剤無菌調製や患者さんへの指導を行っています。薬剤師は薬物治療を支援するため、継続的に自己研鑽に励む必要がありますが、院外のみならず院内でも勉強会が開催されていますので、多くのことを学べる環境にあります。
チーム医療においては毎月「診療科毎のチーム医療」が開かれることも当院の特徴かと思います。「診療科毎のチーム医療」で病棟薬剤師は医師・看護師たちと顔が見える状態で問題に向き合うことができますので、チームとしての結束力が増します。また、当院の規模感もチーム医療を実行するのには最適かと思います。

教育体制

当院の薬剤師として入職すると、次のようなスケジュールで業務が進んでいきます。
スキルアップのため各種学会や研修にも参加しています。

1年目のスケジュール

業務体制・スタッフ数

業務体制

午前は内服、注射、抗がん剤調製の確認、外来化学療法の指導、病棟業務の5つのチームにわかれて業務を行います。
調剤は主に入院患者さんの内服・注射がメインとなりますが、血液内科処方のサリドマイド系薬剤など安全管理が必要とされる薬剤は院内で調剤を行っています。
持参薬鑑別は職員全員で取り組み、病棟担当薬剤師が院内採用のない薬剤に関して代替薬の提案を主治医に行います。
病棟業務は複数名でのチーム担当制をとっており、投薬状況や医師からの問い合わせ、患者さんからの相談を共有し複数名で把握するようにしています。また科内全体としても1日2回ミーティングで情報共有を行っております。
毎月科内で持ち回りの勉強会や製薬メーカーの勉強会の開催の他、立地の良さを活かして院外の勉強会にも積極的に参加しています。

スタッフ数21名 (2023年6月時点)

  • 薬剤師:19名
  • 事務クラーク:2名

募集要項

採用エントリー

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