患者さんのケア
透析の日々を、もっと穏やかで安心できるものに
透析治療は、長く付き合っていく生活の一部です。 当クリニックでは、透析の数値データだけでなく、「患者さんの身体全体」を守るケアを何より大切にしています。
エコーを用いた安心感のある穿刺やシャントの定期チェック、レントゲンによる適切な水分管理、足の健康を守るフットケア、心臓への負担を見逃さない心電図検査まで、患者さんの日々の透析生活を支えられるよう、さまざまなケアにスタッフ一同取り組んでいます。
エコー下穿刺
「穿刺の不安」を減らすべく、エコーで確実な穿刺を。
血管が細い方や穿刺が難しい方に対して、当クリニックではエコー(超音波機器)を使って血管の状態をリアルタイムで確認しながら針を刺す「エコー下穿刺」を導入しています。 指先の感覚だけに頼らず、画面で血管の位置や深さを正確に捉えることで、穿刺の失敗や痛みを最小限に抑えます。当クリニックでは、ワイヤレスのハンディタイプエコーも導入しており、タブレット端末で画像を見られることからスムーズな対応が可能です。
シャント(バスキュラーアクセス)エコー検査
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大切な血管を長く守り抜くために エコー検査で流れと形をチェックシャントなどのバスキュラーアクセス(血液の出入り口)は、透析を行うための命綱です。当クリニックでは、超音波(エコー)を使って血管の内部を観察し、血流量や血管抵抗といった機能面と、血管の狭窄や壁の厚さといった形態面を定期的に確認します。 ストレスのない快適な透析へ穿刺の痛みや失敗、止血の遅れといったトラブルが起きる前に、血管の変化から兆候をキャッチします。 トラブルを未然に防ぐ3ヶ月に1度(状態によっては1ヶ月に1度)、血管の様子を「定点観測」することで、閉塞などの大きなトラブルを未然に防ぎ、大切な血管を長持ちさせられるように努めています。 ≪検査で使用している機械≫
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レントゲン検査
最適な水分バランスを見つけ出すために
心胸比で水分量をチェック
心臓の大きさ(心胸比)は、体内の水分量を知る大切なバロメーターです。
レントゲン撮影で心臓の横幅を測定し、水分過多によって心臓に負担がかかりすぎていないかを継続的に確認します。
最適なドライウェイトへ
息切れや足のむくみといった自覚症状が出る前に、画像の変化から兆候をキャッチします。
あなたにとって最も安全で、楽に過ごせるドライウェイト(目標体重)を検討・調整していきます。
合併症を未然に防ぐ
心臓の状態や肺の様子を「定点観測」することで、心不全などの大きな合併症を未然に防げるよう努めています。
フットケア
いつまでもご自身の足で歩いていただけるよう、 定期的なチェックと専門的なケアを
足と靴のトータルチェック
全患者さんを対象に年に1度ずつ、足の状態観察・意外と見落としがちな「普段履いている靴」の確認を実施。生活環境から足をサポートします。
血管の「硬さ・詰まり」を数値で測定
専用の検査機器(VaSera*)を使用し、動脈硬化の進行度を年1回チェック。足の血流障害などのリスクを早期に発見できるよう努めています。
リスクの高い方への専門ケア
糖尿病など、足のトラブルが起きやすい疾患をお持ちの方には、月に1度爪切りや皮膚の保湿など、重点的なケアを行います。
*VaSera(バセラ):フクダ電子製の血圧脈波検査装置。痛みなく血管の状態を調べられます。
≪血管を守る、血圧脈波検査の重要性≫
透析患者さんは、体内のミネラルバランス(リンやカルシウム)が崩れやすく、その影響で血管が石のように硬くなる「石灰化」が進みやすい傾向にあります。 これが進行すると血流が悪くなり、深刻な動脈硬化を引き起こす原因となります。当クリニックでは、このリスクを早期に発見するため、血圧脈波検査(ABI検査)で定期的に「血管の硬さ」や「詰まり」を確認しています。
心電図検査
10年後もあなたらしく過ごせるよう、 半年に1度の心電図検査で大切な心臓を守りたい
自覚症状のない異常をキャッチ
透析患者さんは、血管の石灰化や糖尿病の影響で、心臓のトラブルがあっても「痛み」を感じにくい傾向にあります。検査によって、自分では気づけない不整脈や「隠れた心臓の疲れ」を早期に見つけ、大きな病気を未然に防げるよう努めています。
あなたに合った安全な透析へ
心臓のリズムや脈拍の変化を知ることは、心臓に負担の少ない透析条件(ドライウェイトの適正化など)を決める大切な手がかりです。データに基づき、あなたに最適な透析治療を支えます。
数値で見える「安心」を
息切れや疲れやすさは、心臓からのサインかもしれません。定期的な検査で「今の状態」を数値で把握し、不安を安心に変えて、前向きに治療に取り組んでいきましょう。

