看護部紹介
Nurse Info
ラダーについて
キャリア開発ラダーについて
当院では平成22年より教育の柱としてキャリア開発ラダーを導入しています。
社会の状況や研修のアンケートをもとに、3H3Sのバランスをもった看護師育成のための
教育研修を計画しています。
新たなラダーレベルを取得した際には、公費・勤務扱いで研修・学会に参加できる
特典カードを渡し、自己研鑽を支援し見識を深めてもらいたいと考えています。
新人教育
新人看護師は入職後キャリア開発ラダーⅠを取得するための研修を受講します。
看護師としての知識や技術の習得はもちろんですが、社会人として求められる思考行動の
習得も必要です。思った以上に大変な1年を、みんなで助け合いながら学び成長して欲し
いという思いから、グループ活動を行っています。
また、臨床の現場ではプリセプターを中心に新人看護師の成長を支援しています。
新人看護師研修の内容(ラダーⅠ) 2022年度
日時 | テーマ | 成果目標 |
---|---|---|
4月6日(水) | 社会人として・原三信病院職員として | 社会人・組織人として自覚を持ち責任を理解することができる |
看護倫理について | 看護倫理について理解することができる | |
情報管理 | 個人情報保護法を理解し、モラルを持って情報管理をする必要性を理解できる | |
接遇研修(看護師として) | 原三信病院規程の身だしなみを知り、社会人として の行動につなげる | |
医療安全の基礎知識 | 医療安全の基礎知識を学び、起こしやすいエラーについて理解できる | |
メンバーシップ | 仲間と協力しながら乗り越えていく意識を持ち、自分の役割を自覚できる | |
4月7日(木) | 薬剤の基礎知識と医療安全 | 薬剤取り扱い時の危険性と法的規制を正しく知ることができる |
看護部の教育方針について | 原三信病院キャリア開発ラダーを理解し、自己啓発の必要性を理解する | |
ストレスと上手に付き合う方法Ⅰ | 社会人としてストレスとの向き合い方を知る | |
4月8日(金) | 褥瘡予防 ①(リスクアセスメント) | 褥瘡の発生機序とリスクを理解できる |
安心・安全な移乗と拘縮予防のポジショニング | ベッド上臥床患者の拘縮予防の必要性と、安心・安全な移乗の方法を知ることができる | |
4月11日(月) | 滅菌ガウン・滅菌物取扱い方法 | 清潔・不潔を理解し、清潔操作をすることができる |
感染Ⅰ 標準予防策について | 感染予防の基本を理解することができる | |
感染Ⅱ 針刺し・血液体液暴露防止 | 針刺し、および血液体液暴露のリスクを理解することができる | |
4月12日(火) | 注射スキル | 筋肉・皮下・静脈注射の注意点を理解し、実施できる。 注射の実施入力が理解出来る |
ME機器の基礎知識 | 輸液・シリンジポンプと,ドリップアイの正しい使用方法を理解する | |
4月13日(水) | カルテについて | カルテの見方・入力方法・アナムネ聴取作成を学ぶ |
重症度・医療・看護必要度 | 必要度と診療報酬の関係を理解し、正しく必要度をつけることができる | |
4月20日(水) | 吸引スキル | 口腔内・鼻腔内吸引、気管内吸引の正しい方法を知り、安全に実践できる技術を身につける |
フィジカルアセスメント | 身体のアセスメントをするために必要な基礎的観察の知識と技術を学ぶ | |
4月27日(水) | みんなで語ろう | 同期と語ることで、情報の共有・気分転換ができる。 |
心電図について | 心電図の基礎知識(計測・基本波形・緊急性が高い不整脈が理解できる。 | |
5月18日(水) | みんなで語ろう | 同期と語ることで、情報の共有・気分転換ができる。 |
褥瘡予防② スキンケア 褥瘡・創傷処置の実際 排泄ケア | 正常な皮膚と脆弱な皮膚の特徴を理解し、皮膚障害を予防するために必要な予防的スキンケアの基礎知識を習得することができる 創傷治癒過程と褥瘡の評価方法:DESIGN-Rを知る おむつの特徴を理解し、患者に合ったおむつを選択・適切な装着・交換を理解できる |
|
5月25日(水) | みんなで語ろう | 同期と語り合い、情報の共有・気分転換ができる |
感染Ⅲ 経路別予防策の実際 医療廃棄物・カテーテル感染 |
標準予防策に加え、接触・空気・飛まつの感染経路を遮断するために必要な方法を理解できる 感染性廃棄物とリネン類の取り扱い、環境対策の必要性を理解する カテーテル管理時の感染予防を理解できる これまでの感染の振り返りができる |
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導尿スキル | 導尿・膀胱カテーテル留置の注意点を知り、正しく安全に実施することが出来る | |
6月15日(水) | みんなで語ろう | 同期と語り合い、情報の共有・気分転換ができる |
ストレスと上手に付き合う方法Ⅱ | ストレスを溜め込まずに勤務を続ける方法を知ることができる | |
退院支援 | 退院支援が必要とされる背景と、当院における退院支援のプロセスについて理解することができる | |
リフレクション | 看護実践場面を深く振り返る手法を学ぶことができる | |
7月6日(水) | みんなで語ろう | 仲間意識を持ち、ストレス回避方法を考えることができる |
糖尿病について | 糖尿病の病態を理解でき、治療内容、合併症が理解出来る。 | |
血糖測定・インスリン | 血糖測定の注意点を理解し、実施できる。 インスリン製剤の特徴と注意点を理解できる | |
8月17日(水) | みんなで語ろう | 仲間意識を持ち、ストレス回避方法を考えることができる |
BLSスキル | 一次救命処置を学ぶことができる | |
9月14日(水) 第1会議室 |
周術期看護 | 周手術期看護の目的と看護師の役割が理解出来る |
化学療法 | 化学療法の基礎が理解出来る。化学療法を受けている患者の看護が理解できる。 | |
放射線看護 | 放射線治療を受けている患者の看護について理解できる | |
みんなで語ろう | 仲間意識を持ち、ストレス回避方法を考えることができる | |
エンゼルケア | 看取り時のケアについて学ぶことができる | |
10月12日(水) 第1会議室 |
みんなで語ろう | 入社6ヶ月の振り返りと、次の目標に向け前向きになることが出来る |
ストレスと上手に付き合う方法Ⅲ | 今自分が抱えているストレスを自覚し、ストレス対処行動をとることができる | |
認知症看護の基礎知識 | 認知症の理解をし、適切な関わりを知る | |
輸血につて | 輸血療法の基礎を学ぶ | |
12月21日(水) | みんなで語ろう | ストレスを乗り越え1年間の目標達成にむけ意欲を持つことが出来る |
多重課題 | 優先順位の考え方を理解し、行動に繋げることが出来る | |
1月25日(水) | みんなで語ろう | ストレスを乗り越え1年間の目標達成にむけ意欲を持つことが出来る |
ナラティブ | ナラティブレポートを書く準備ができる | |
看護倫理Ⅱ | 看護倫理を意識することができる | |
3月15日(水) 第1会議室 |
1年間の振り返りと看護観発表 | 1年間を振り返り、学習の成果を確認できる。看護観を深めることが出来る。 |
研修のまとめ | 研修で学んだことを振り返り、実践に繋げる |
*注意:2023/3月15日は次年度にむけたケース支援の研修が午前中にあります。この日は朝から研修です。この日までにサポート会を行い、レベルⅠを取得します。
現任教育
キャリア開発ラダーⅡ以上の取得に向けて研修を受講します。より看護の質を高めるため の知識・技術研修に限らず、人材育成やコミュニケーション・ストレスコーピング、リス ク管理など、レベルに応じた内容の研修を計画しています。

キャリア開発ラダーⅡ、Ⅲ、Ⅳ研修内容
《レベルⅡ》
日時 | テーマ | 目的 |
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2022年 3月14日(木) |
ケースレポートへの 取り組み方 |
ケースレポートの目的がわかり、自主的に取り組むことができる |
8月4日(木) | 1Gケース支援 | 個別指導 ケースレポートの方向性を決定できる |
8月5日(金) | 2Gケース支援 | |
10月20日(木) | 1Gケース支援 | 個別指導 ケースレポートの取り組みをすすめることが出来る |
10月21日(金) | 2Gケース支援 | |
12月15日(木) | 1Gケース支援 | 個別指導 レポートを完成させることができる |
12月16日(金) | 2Gケース支援 | |
2023年2月18日(土) | ケースレポート発表 | ケースレポートにより自己の看護を評価をすることができる |
6月29日(水)) | 看護部長からのメッセージ | やる気をもって仕事に取り組む気持ちを持てる |
看護倫理 | 看護倫理場面が想定出来、倫理観をもち業務に取り組むことができる | |
ACPについて | ACPとは何か、理解することができる | |
医療安全 KYT | 危機を察知できる能力を養う | |
7月27日(水) | 看護を語ろう | 看護実践を通じて、自身の看護観を認識できる。 |
周手術期看護 | 周手術期看護が実践出来る知識を身につける | |
褥瘡・創傷管理 スキンケア2 |
創傷ケア・スキンケアの基礎知識を知り、看護に活かす事ができる | |
「洗浄・消毒・滅菌」 「感染経路別予防策のためのリスクアセスメント」 |
医療器材やケア用品の適切な処理方法を理解し実践できる 感染経路別予防策を実施するために、自部署に合わせた患者配置と対策が理解出来る |
|
11月16日(水) | フィジカルアセスメント | 事例を通したフィジカルアセスメントの実施により、患者の状態を的確に把握することができる |
1月11日(水) | 看護研究Ⅰ | 看護研究の必要性を理解できる |
呼吸ケア | 人工呼吸器装着中に必要な看護を学び実践に活かすことが出来る | |
2月15日(水) | アサーショントレーニングⅠ | 日頃の自己表現の傾向や対人関係のあり方を振り返り、効果的なアサーションを学ぶ |
コーチング基礎編 | コーチングを学び良好な人間関係を構築するスキルを習得する |
《レベルⅢ》
日時 | テーマ | 目的 |
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7月13日(水) 第1会議室 |
看護を語ろう | 看護実践で感じたことを通じて、看護観の変化や自身の成長に触れる ことができる。 |
ストレスマネジメント | メンタルケア能力とコミュニケーション能力の向上を図る 自分自身のメンタルケアができ、他者の変化に気を配ることができる |
|
ACPについて |
ACPとは何か、概要について理解できる。 | |
看護研究Ⅱ | 臨床実践から生まれる疑問を看護研究につなげるプロセスを学ぶ。 ・看護研究計画書の作成を理解する ・研究デザインの種類を理解する |
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9月30日(金) | 看護実践に活かす リスクマネジメント |
医療事故と安全対策の動向と課題、リスクマネジメントの基本、リスク分析、 KYT(危険予知トレーニング)を習得し、リーダーとしての医療安全意識を向上させる |
11月30日(水) 第1会議室 |
感染管理のリーダーを目指す | 自部署の感染防止対策の現状を参加者全員で共有し、リーダーとして取り 組むべき課題を具体化できる |
アサーショントレーニング | 自己理解を深め、自分の行動・表現パターンを改善・向上することができる | |
臨床推論 |
臨床推論とはどのような思考方法なのかを理解できる 看護師が臨床推論を実施することで得られる利点について考えることができる 臨床推論の具体的方法が理解できる 臨床推論を行うときに重要な鑑別診断の方法について考えることができる 臨床推論のプロセスを看護の実践や活用する方法について考えることができる 経験から学ぶ上で有意義な理論や必要な能力、患者へのアセスメント力を向上 させるポイントについて理解できる |
《レベルⅣ》
日時 | テーマ | 目的 |
---|---|---|
2022年 6月1日(水) 6月8日(水)(予備) 第1会議室 |
看護を語ろう | 自分の看護を振り返り、自身の看護観の確認や、他者の看護実践を通した 看護観を知り、多様な視点を持つことが出来る |
せん妄の知識 | 認知症・せん妄の理解を深め、患者関わりが出来る | |
RIA事例分析方法を学ぶ | 問題解決手法を学び,部署の改善活動が出来る | |
2023年 3月1日(水) 3月8日(水)(予備) 第1会議室 |
ACPについて ディスカッションあり |
ACPの効用と問題点が理解でき、進め方の具体的な方法が理解できる。 |
RIA事例対策取り組み報告会 | 部署での活動内容・成果の最終報告ができる |
《レベルⅤ》
日時 | テーマ | 目的 |
---|---|---|
5月11日 (木) 第1会議室 |
看護を語ろう | 自己の看護観を認識するとともに、他者の看護観を知ることで価値観の多様性を理解することができる。 |
ACPについて ディスカッション |
リーダーとして何を実践していく必要があるのか理解・実践できる | |
PDCAサイクルをまわして 課題に取り組もう |
リーダーとして、部署目標の達成に向けたPDCAを回す手段を学ぶ | |
2023年 3月22日(水) 第2会議室 |
ファシリテーションン 実践あり |
リーダーとしてよりよい会議・話し合いの進め方を学ぶことができる |
地域包括ケア時代の 看看連携 動画講義 ディスカッション |
看看連携の背景と現状を知る 看護ケア体制と診療プロセスにおける看看連携の知識を習得する 看護職の役割と連携の在り方を理解する 医療施設と地域における看看連携を理解する |
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看護部長からのメッセージ | キャリアを重ねた自分たちに求められるものを理解できる | |
PDCAサイクル実践報告 | 部署目標の達成に向けたPDCAの成果を発表できる 課題に取り組むプロセスを経験し、結果の共有をすることができる |
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9月から 12月の間 |
訪問看護同行研修 | 在宅医療・看護の実態を知り、退院・在宅支援を推進、または自部署での 看護の質の向上に繋げることが出来る |
病棟看護研修 (訪問看護スタッフ用) |
病棟看護の実態を知り、自部署の看護の質向上、業務改善に継げる |
管理ラダーについて
管理者ラダーの研修は、認定看護管理者研修のファーストレベル、セカンドレベル、サー
ドレベルをメインにしています。
看護管理者の成長は看護部の成長に大きく繋がります。看護部がマグネットホスピタルの
大きな要素になれるよう、『コンピテンシー』を発揮できる看護管理者の育成をめざしています。
看護管理者研修
ラダー研修とは別に、科長・主任を対象にした看護管理者研修を2回/年開催し、看護管 理者としての総合力の向上に努めています。